図書館のクラスは特にクラス分けはなく、費用も無料です。自分の都合のいい時間に空いているボランティアの先生を図書館で探してもらいます。基本的にマンツーマンの授業だったので、自分が強化したいポイントを積極的に質問し、ヒアリングやスピーキングを中心に学習に取り組みました。先生は、イタリアから移民したという人で、もともとは高校の英語教師だったとのことです。
こうした学校での勉強以外でも、オフィスで同僚に積極的に話しかけるようにして会話力をつけました。ただ、同僚との会話は、1対1で話している時には相手が私に会話のレベルをあわせてくれているためか、内容がとてもよく理解できたのですが、大人数での会話の場合は何が話されているのか理解できず、話題から取り残されることもありました。
またプライベートの時間では、テレビや映画をたくさん見るようにしました。ニュースは何とか理解できたのですが、ドラマや映画は英語の字幕がないと理解できず、みんなが笑っているところでも笑えなくて悲しい思いをしました。
普段からずっと英語を使わなければならない環境は、時として苦痛に感じることもありました。しかし、英語の勉強と言う意味では毎日が貴重な日々でした。地道な努力が実ったのか、徐々に耳が英語に慣れてきて、2回目の渡米から3カ月たったころには、相手の話すことがかなり理解できるようになってきました。また、改めて文法を学習したことや、英会話レッスンなどのかいあって、自分が伝えたいこともほとんど伝えられるようになりました。
帰国直前のTOEICは700点突破
米国での1年間の勤務を終えた私は、2007年8月に帰国しました。そして、帰国前の5月に受けたTOEICでは745点が取れたのです。特にリスニングスコアの伸びが高く、前回の350点からこの回では425点にまでアップしていました。
私の場合、TOEICのために勉強したという意識はなく、英語力が上がったかどうかもTOEICを受けるまでは実感がありませんでした。それが、こうして確実に点数が上がっているのを見ると「ああ、上達したんだな」と感じました。
やはり、改めて文法を基本から見直すことや、実際に英語でコミュニケーションをとることは、TOEICの点数アップにも役に立つものですね。私が特に役立ったと感じたのは、リスニング力をつけると同時に会話力もつけようと努力したことです。例えば私は、アメリカのドラマや映画を見ながら、セリフを自分でも口に出して言うようにしていましたし、英語の字幕を読んで英文のパターンをつかむようにしていました。そうすると、自然と次にどんな単語を言おうとしているのか予測できるようになるのです。
私の場合は、米国での生活というすばらしい英語環境が与えられましたが、私が現地の英会話学校で学んだことや、テレビなどを通じて練習した内容は、日本でもできないことはないと思います。実際、日本でしか英語を学んだことのない人でも、私よりTOEICでいい点数を取っている人はたくさんいます。今は私も日本で生活していますが、米国で生活していた当時の英語環境と勉強法を忘れないようにしたいと思います。
勉強ツールとその活用度 | 米国州立大学のESLクラス(週2回、出席率約75%) 公立図書館の英会話クラス(週1回、出席率約60%) テレビ番組や映画など(1日平均2時間、英語力アップ貢献度40%) 同僚との日常会話(1日平均3時間、英語力アップ貢献度60%) |
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期間中の焦り度 | 10% |
勉強熱心度 | 70% |
結果 | 515点(2005年6月)→ 580点(2006年3月)→ 745点(2007年5月) |
結果満足度 | 100% 特にリスニングスコアの伸びに満足しています |