クラウドコンピューティング4つの構成要素
クラウドコンピューティングは4つの構成要素から成り立っています。
- クラウド
- ネットワーク
- 端末
- サービス
ひとつずつ解説しましょう。
基盤としてのクラウド
まず、クラウドコンピューティングの実行基盤となるクラウドの部分です。ITベンダーの製品はここに集中しているので、一番盛り上がっている部分になります。たとえば、IBMのBlue Cloudなどですね。
ここは、大量のデータを高速処理し、世界中の端末にサービスを提供するためのエンジンとなる部分です。サービスの満足度を落とさないための高いパフォーマンスと信頼性が要求されますし、無制限の設備投資をするわけにもいきませんのでコストを抑えるための技術も必要です。Googleは検索技術を柱に、メールや地図など、魅力的で世界中からアクセスできるサービス群を構築しており、現時点でのクラウドコンピューティングのお手本でしょう。
その時、技術的なポイントとなっているのが仮想化技術です(仮想化については次回解説します)。そのほかクラウドを支える技術としてSOA、グリッドや仮想化データセンターなどがありますが、これらの技術は必須ということではありません。
大きな可能性をもつ端末
順番が前後しますが、次は端末です。ここは将来の可能性が大きく、楽しみなところでもあります。