最近の実際に動作するクリックジャッキングの概念実証コードの公開を追う形で、Adobeは同社が10月末にFlash Playerのパッチを公開するまでの間に、この問題を扱う必要のある顧客やIT管理者に対し、ソリューションを提供するセキュリティ勧告を公開した。
「われわれは、複数のウェブブラウザに存在している、攻撃者がウェブブラウザ利用者に知らない間にリンクやダイアログをクリックさせることを可能にする『クリックジャッキング』問題に関するレポートが公開されたことに対応し、セキュリティ勧告を公開したところだ。この潜在的なブラウザの『クリックジャッキング』問題は、Adobe Flash Playerのマイクやカメラへのアクセスダイアログに影響を及ぼす。この問題を軽減するFlash Playerのアップデートは、10月末までには提供される予定となっている。それまでの間、ユーザーは勧告に説明されている対策を講じることができる」
少なくとも短期的には、予防は治療に勝るものだ。ちょうど公表されたばかりのNoScript v1.8.2.1は、ClearClick機能でそれを証明しようとしている。
もっとも具体的で野心的な機能は、ClearClickだ。これは、ユーザーが隠されていたり透明だったりその他の方法で偽装されている埋め込み要素と、マウスやキーボードから、クリックなど何らかの形で相互作用しようとする際、NoScriptがその相互作用が完了するのを防ぎ、本物を「明らか」にして表示する。この時点で、ユーザーはこれが本当に意図してクリックしようとしていた対象かどうかを評価し、この動作をロックしたままにしておくか、アンロックして自由に相互作用することを許すかを判断する。現在、マイクやウェブカメラをオンにして、ウェブを通じてスパイするという、クリックジャッキングのもっとも危険な利用方法が明らかになっているため、この機能は非常に便利なものとなるだろう。
明らかなものだけをクリックし、2008年第4四半期の間、脆弱性の影響を受けないようにした方がいい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ