#6:Meeting Room Booking System
Meeting Room Booking System(MRBS)は会議室予約システムであるが、ユーザーのニーズに合うようなかたちで使用することも可能である。私は本記事において、ローカルマシンにインストール可能なアプリケーションのみを紹介するつもりであったのだが、このアプリケーションがあまりにも優れているためここで採り上げることにする。このコンパクトなアプリケーションは、予約の対象となる会議室が複数ある企業にとって最適である。また、MRBSはスケジュール表として使用することも可能である。MRBSでは、定期的に開催される会議の予約や、レポート出力、日/週/月単位の表示、多重権限設定ができるようになっており、複数の言語もサポートしている。インストールは簡単であるものの、Webサーバ(Apache)とデータベースサーバ(MySQLまたはPostgreSQL)の双方が必要となる。
#7:GnoTime
GnoTime(旧称GTT)は、プロジェクトに費やされた時間を管理し、時間に基づいた請求書を作成するデスクトップアプリケーションである。数多くのレポート(Journal、Activity、Daily、Status、To Do、Invoices、Query、Primer、New Reports、Edit Reports)を生成することが可能であり、インタフェースはシンプルなものとなっている。また、GnoTimeではプロジェクトごとに日誌を記録できるようにもなっている。さらに、GnoTimeでは簡単なSQLクエリをレポート用のテンプレートに埋め込むことも可能である。そのうえ、自動保存機能も搭載されているため、万が一Linuxのデスクトップがクラッシュしたとしても、データの損失を免れることができるのだ。なお、GnoTimeはLinux、UNIX、Mac OS Xで利用可能となっている。
#8:GIMP
グラフィックソフトウェアがオフィス向けのソフトウェアとして必要でないと見なされる場合もあるということは私も承知している。しかし、宣伝やマーケティングを自社で行う会社にとって、グラフィックツールは必須である。そしてLinuxマシン上でイメージの作成や操作を行うツールとしては、GIMPがデファクトスタンダードとなっているのだ。LinuxにとってのGIMPは、Mac OS XやWindowsにとってのPhotoshopに相当するものである。しかも、GIMPはクロスプラットフォーム対応となっているという点でPhotoshopよりも一歩先を行っているのだ。GIMPはLinux、Mac OS X、Windowsで利用可能となっている。その特徴として、カスタマイズ可能なインタフェースや画像の強調、レタッチ、ハードウェアのサポート、広範なファイル形式のサポート、プラグインのサポート、独自のスクリプティング言語、フィルタ、その他の多くの機能を挙げることができる。