日本のビジネスマンがグローバルビジネスになじめない理由--エリック松永の英語道場(11) - (page 3)

エリック松永 2008年10月20日 08時00分

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「起承転結」より「結論は先」!

 「日本人の言っていることは理解できない」--これもよく言われることですね。私もCCで入っているメールを見ていると、全く理解できないメールが結構あることに気づきます。一番の理由は、日本式の長い挨拶と、国語の授業で教え込まれた起承転結の書き方にあります。

 英語では、まず結論としてポイントを先に列記します。パワーポイントのプレゼンテーションの要領です。個条書きでも構いません。とにかく完結にポイントを書き出す。これは日本人が苦手とする技術です。メールなら何度も読み返せるのでまだいいのですが、起承転結型のプレゼンは途中で眠くなって結論がわからなくなります。「結論は先」がコツです。決まったフレームを自分なりに持っていると、頭の整理がしやすくなります。

 基本形としては、まず最初に「Object」(目的)を持ってきて、その目的を達成するために「Who」(誰が)「What」(何を)「When」(何時までに)やるのか、ということを明確にするのです。

 その他、問題解決のフレームとしては、一例ですが

  • Issue(課題)
  • Solution(解決案)
  • Action(具体的に何をするのか)

とすれば、簡潔でまとまりのあるメッセージになります。ケースに応じて自分なりのフレームを持つといいでしょう。

 また、本質的なことですが、目的を定義するためには仕事の全体像を把握しなければなりません。欧米人は、悪い言い方をすれば自分の仕事の範囲を広げたくないので、何かと与えられた仕事に難癖をつける人もいます。その対策としても、仕事の全体像をきちんと把握し、Objectを自分なりに理解する姿勢は常に持つべきでしょう。

まずTOEICの呪縛から抜け出よう

 グローバルビジネスでは何が何でもTOEICだと考える人もいますが、まずその考えを捨ててください。もちろん英語力は必要ですが、今回話したようなノウハウはTOEICでは教えてくれません。TOEICは、あくまでも言葉の知識をチェックする試験に過ぎないのです。

 リアルなグローバルビジネスの現場では、文法的に間違っていることよりも相手の信頼を失うことの方がはるかに大きな損失です。相手の信頼を失わないために、どんなタイミングで、どんなメッセージを伝えるべきか、自分自身で一度じっくり考えてみましょう。信頼関係が生まれることよって、話しやすさが生まれ、コミュニケーションが楽しくなり、英語学習のモチベーションも向上するかもしれません。文法を間違えたからと言って信頼を失うことはありませんので、ご安心を。

 まずは、相手が日本人だったらどう接しているかを考え、同じアクションを起こしてみると、欧米との考え方の違いが色々学べると思います。ビジネスでは、英語ができるだけでいいということはないのです。お互いの関係をどう築いていくかが重要なのです。

Peace out,
Eric

Eric
筆者紹介

エリック松永(Eric Matsunaga)
Berklee College of Music、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科(修士)卒業。19世紀の米国二大発明家Graham Bellを起源に持つ米国最大の通信会社AT&Tにて、先進的なネットワークコンサルティングの領域を開拓。その後アクセンチュアにて、通信分野を柱に、エンターテインメントと通信を活用した新事業のコンサルティングをグローバルレベルで展開する。現在、通信業界を対象にした経営コンサルタントとして活躍中。

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