では、勉強せずに自然にスコアアップしたのか? 当然、答えは「NO」です。ポイントは、短期集中型勉強です。私のスコアアップの過程をもう少しブレイクダウンしてみましょう。
- 1回目ブレイクスルー: 495点 → 575点(実質の勉強期間:2カ月)
- 2回目ブレイクスルー: 575点 → 670点(実質の勉強期間:1カ月)
- 3回目ブレイクスルー: 645点 → 790点(実質の勉強期間:2週間)
私の場合、TOEICスコアップのブレイクスルーは3回ありました。上記の「実質の勉強期間」がポイントで、特に3回目は今までの基礎力蓄積+超短期集中勉強で145点アップさせることができました。その時は、休日に問題集を1日で1冊をこなす勢いでした。
多忙だからこそ頑張れる
この体験記を読まれる人は、ビジネスパーソンが多いと思います。仕事が忙しく勉強時間をなかなかとれない人も多いのではないでしょうか。私もまさにそのタイプです。外資系企業に転職して以来、「英語を勉強しなくては」と思いながらも、優先すべきは日本国内のお客様を相手にする営業の仕事で、毎日遅くまで仕事に明け暮れてきました。ただ、結果的にはこのスタンスが仕事にしても英語にしても好循環となりました。短期集中によるTOEICスコアアップも、仕事が多忙だからこそ頑張れたのだと思います。
私は、忙しいビジネスパーソンの方がむしろTOEICで短期スコアアップできる可能性が高いと思っています。例えば、モチベーション設定力、目標達成への高い意識、仕事を頑張る力などは、ビジネスパーソンの大きな武器なひとつです。これをTOEICに生かさない手はありません。
実は私自身、「TOEICスコア獲得は、仕事での目標達成の方法と同じ」と考えていました。その方法とは、以下のとおりです。
- 高い目標を設定する
- 現状を知り、ギャップを知り、分析する
- 目標達成の期日を決め、ブレークダウンした達成シナリオを作る
- モチベーションをコントロールする
- 短期集中型で実行する
まさに仕事と同じです。特に営業マンにとっては、営業目標数字達成の取り組み方そのものです。上記の5つのステップは、当たり前のように見えますが、意識して実行することは大変難しいものです。正直私も、495点から790点までを一気に実現できたわけではありません。前述した3回のブレイクスルーの結果、実現したものです。
では、スコアアップのための具体策をもう少し詳しく紹介しましょう。