仮想化、クラウド、ウェブ指向アーキテクチャに注目すべき--ガートナー提言 - (page 2)

田中好伸(編集部)

2008-10-29 08:15

サーバはブレードを越える

 ハードウェアとしてサーバの主流は、ラックタイプからブレードタイプに進化しつつある。その進化の中で、ニーズの高まりに応える能力のプロビジョニングも簡単に行えるようになりつつある。

 ユーザー企業は、さまざまなタイプのリソース(たとえばメモリなど)を別々に管理して、もし供給不足となった場合に、そのリソースだけを補充できるようになり、処理能力を向上させるためにさまざまなリソースタイプに投資する必要がなくなるだろうとしている。システムのインベントリが簡約化されるとともに、さまざまなサイズと構成を追跡管理、購入する必要もなくなるとしている。

 これらの結果として、不適切な構成のリソースや必要なプロセッサやメモリの固定バンドルに付随してくる不要なリソースなどの“ムダ”が少なくなり、サーバ環境全体の利用効率が高まるとしている。これが、注目すべき戦略的テクノロジの3番目のサーバ(ブレードを越えたもの)と説明できる。

SOAからWOAへ

 (4)のウェブ指向アーキテクチャ(WOA)について、ガートナーでは、インターネットが持つ、俊敏かつ柔軟で相互運用性と拡張性を兼ね備えたサービス指向環境を企業コンピューティングに応用するものと説明している。

 インターネットあるいはウェブアプローチが本来持ち合わせているデザイン上の基本原則に加えて、これらの基本原則が促進するウェブ中心テクノロジと標準規格で、高いレベルの柔軟性が実現されることになる。これまでウェブ中心にしたモデルは、企業コンピューティングの幅広いニーズに完全に応えることはできないとされていたが、ガートナーでは、ウェブ中心アプローチは常に進化していることから、企業ニーズにも応えられるようになり、今後5年間で利用が進むだろうと見ている。

マッシュアップは企業システムにも浸透

 大企業を中心にした情報システムの中で、マッシュアップという手法は、最先端の趣味の領域から企業コンピューティングの中にも取り込まれるようになり、アプリケーションを提供・管理するためのビジネスモデルの支援に活用する方法を模索しつつある。

 ガートナーでは、こうした現状から(5)のエンタープライズ・マッシュアップについて、2010年を通じて、それらの製品環境を巡って流動的で大幅な統合が進むだろうとしている。

アプライアンスを越えた特化型システム

 (6)の特化型システムについて、ガードナーでは、現在利用が拡大している“アプライアンス”とは異なるものと見ている。ここで言う特化型システムとは、特定の目的のための構成、FPGAなどカスタムロジックをアクセラレータとして利用、追加プロセッサにグラフィックスカード(GPU)を適用――などさまざまなアプローチが試みられているという。その具体例としては、シスコシステムズのネットワークルーティングタスク用ルータ、Azul SystemzのJava向けComputing Appliance、Netezzaのデータウェアハウスアプライアンス、AccelewareのEDA向けクラスタなどを挙げている。

ソーシャル系テクノロジへの対応は必須

 (7)のソーシャルソフトウェアとソーシャルネットワーキングは、ブログやSNSのことを指している。ソーシャルソフトウェアには、ソーシャルネットワーキングやソーシャルコラボレーション、ソーシャルメディア、ソーシャルバリデーション(社会的検証)などの幅広いテクノロジが含まれている。

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