「1つのボタンですべてを統治する」とSareen氏は述べた。ボタンを左クリックするとウィンドウが開き、右クリック、あるいはタッチ機能を搭載したマシンでは指でたたくとジャンプリストが表示される。
プログラムが開いている場合、アイコンを使って、アプリケーションの開いているウィンドウをプレビューすることもできる。サムネイルをクリックすると、ウィンドウが自然に最前面に移動する。マウスカーソルがプレビューの上に行くと、あたかも最前面にあるかのようにそのウィンドウを一時的に見ることができるが、実際に変更が行われるわけではない。この機能をMicrosoftでは「Aero Peek」と呼んでいる。
このアイデアは、サムネイルウィンドウに最適なサイズは何かという難問を解決しようとした中で生まれた。画像を含むウェブページ、写真などでは、小さな表示でも問題ないかもしれないが、2つの似たような「Word」の文書や電子メールを切り替えようとしている場合はやっかいだ。
「サムネイルの最適なサイズはウィンドウの実際のサイズだ」とSareen氏は述べた。そして、これがきっかけでAero Peekが誕生した。
Sareen氏は、Aero Peekをはじめとする機能の目的は、コンピュータの使い勝手を悪くするもの(同氏はこれを「ペーパーカット」と呼んでいる)を取り除く方法を見つけることだと述べた。ペーパーカットはバグではないが、不必要に複雑だったりわかりにくかったりするものだ。
「私たちはペーパーカットと戦ってきた」(Sareen氏)
Microsoftはまた、コンピュータの右側に表示されるわずらわしい通知を減らそうとしている。Deutsch氏は、開発者は引き続き通知が右側に表示されるコードを記述できるが、ユーザーは、ポップアップ表示される通知ごとに、プログラムからのそれらすべての警告を無効にすることができる。その狙いは、ソーシャルエンジニアリングにより、開発者を納得させ、あまり頻繁にユーザーをわずらわせないようにすることだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ