MySQL採用の結果――
MySQLを採用した結果、ソフトウェアコストは5年間コストで商用製品の見積りに対して7分の1に削減でき、当初の狙い通りであったとのこと。懸念していた性能や信頼性も十分要件を満たすものだったと寺田氏は評価する。
一方で、より大規模なシステムを考えた場合には現在のMySQLの機能では不満が残り、表領域の分割やテーブルのパーティショニング機能など、今後の拡張に強く期待しているという。
セッションでは上記の他にも、レプリケーションを活用したプロジェクト管理システムの構築事例や、MySQL Clusterの導入事例なども紹介された。その上で同氏は、OSS導入を成功させるポイントとして「採用するOSSの選定に注意すること」「OSSの有償サービスを上手く利用すること」の2点を挙げた。
後者については、ノウハウの無い状態での開発はかえってコストを増大させるリスクを含んでおり、有償のサポートサービスを活用した方が全体のコストを抑えられるケースが多いからだという。
OpenStandiaによるOSS導入事例は、同社が運営するOpenStandiaのウェブサイトで多数紹介されている。