編集部からのお知らせ
PickUp! オンラインストレージの進化と課題
HCIの記事をまとめた資料ダウンロード

見過ごしてはならないLinuxのデスクトップ10選 - (page 4)

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2008-11-18 08:00

#8:Metacity

 Metacityは一時期、GNOMEデスクトップのウィンドウマネージャとして使われていたこともあったが、最終的に独立したかたちで歩むことになった。Havoc Pennington氏(Red Hat)によって生み出されたMetacityはGTK+2ツールキットを使用している。Pennington氏はMetacityをロゴも含めて「意図的に退屈なものにしている」と述べている。Metacityは数多くの機能を搭載しているわけではない。むしろ「よくできたデフォルト」を売りにしている。人によってはMetacityを保守的でUNIXライクなウィンドウマネージャと表現するかもしれない。実際、必要なもの以外は何もないというところまで機能がそぎ落とされている。とは言うものの、メリットが全然ないというわけではない。

 Metacityは軽量で高速である。またほとんどすべての*NIX系OSでインストールが可能となっているという点で、*NIXのウィンドウマネージャと非常によく似ていると言える。多くのディストリビューション(Mandrivaなど)ではデフォルトでMetacityがインストールされている。Metacityがインストールされていない場合、コマンド(「yum install metacity」など)によってインストールしたり、パッケージ管理ツール内で見つけることができる。

#9:FVWM

 FVWMは一時期、Linuxオペレーティングシステムにおいて絶大なシェアを誇るウィンドウマネージャであった。実際、私がLinuxで最初に接したウィンドウマネージャはFVWMであり、それがWindows 98とよく似ていた(とは言うもののそれほど「すっきり」はしていなかった)ことを覚えている。FVWMには興味深い歴史がある。これは1993年にRobert Nation氏が開発したものである。彼は米国国防総省で働いていた時、UNIXで唯一のウィンドウマネージャであったTWMの限界に辟易としていたのだ。Nation氏はrxvtというターミナルエミュレータをすでに開発していたため、rxvtのリリース時にFVWMをバンドルしようと決めたのだ。彼はFVWMをリリースした1年後に、それを他の開発者に引き継いでいる。

 FVWMの現在のバージョンは2.4.20であるものの、興味深いことにNation氏が最後にリリースした1.24rも未だに最新のLinuxディストリビューション上でコンパイル、実行することができる。FVWMはAfterStep、Enlightenment、Window Makerを含む数多くの派生物を生み出している。FVWMをインストールするには、「apt-get install fvwm」を実行し、依存関係を受け入れるだけだ。

#10:CDE

 CDEは実際のところLinuxデスクトップではない。しかしながら、数多くのLinuxデスクトップに多大な影響を与えたという点で、ここに記しておくべきだろう。CDE(Common Desktop Environment)は1993年に発足したSunSoftおよびHP、IBM、USLの共同作業(Open Groupという名で呼ばれた共同プロジェクト)によって開発されたものである。この新しいデスクトップはHPのVUE(Visual User Environment)に基づいたものであり、Motif Window Managerから派生したものとなっている。CDEは長い間、UNIXデスクトップ環境の標準として位置付けられていた。しかし2001年になって、GNOMEの登場とともにあっさりと表舞台から消え去ってしまったのだ(その後、GNOMEの安定性の低さによって再び見直される時が来た)。

 CDEはパネルとスタートメニューからなる極めて標準的なデスクトップである。その最大の欠点は、見た目が古風でUNIXライクである点と、アンチエイリアスフォントがサポートされていない点、設定が煩雑であるという点である。CDEは主にSolarisデスクトップ向けのものであるが、AIXやHP-UXにもインストールすることができる。

選択肢の豊富な世界

 これですべてだ。こういった10個のLinuxデスクトップ(実際は9個+UNIXのデスクトップ)は、それぞれ大きく異なったものであり、非常に使いやすく、入手性も高いのだ。あなたは現在のデスクトップに満足しているかもしれないが、本当のLinuxファンであるのならば、ここで解説したデスクトップを試してみるべきだろう。他にも多くのLinuxデスクトップが存在しているものの、ここで挙げたものが最も優れたものとなっているはずだ。試してみて気に入ったデスクトップについてコメントを寄せてほしい。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]