クラウド内のSharePoint:本当は何を意味するのか?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2008年11月19日 08時51分

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 Microsoftは米国時間11月17日、Microsoftがホストする「Exchange Online」と「SharePoint Online」サービスの最終バージョンを出荷し始めた。これらの製品は「クラウドのなかで」稼動するMicrosoftの企業ソフトウェアのフルバージョンなのか?端的に答えると:ノーである。

 Microsoftの成長中のOnlineサービスラインは、同社のSoftware + Services戦略の重要な要素である。Microsoftは企業ソフトウェア製品の全てをホステッドサービスとして提供する計画であると述べている。「Communications Server Online」(Microsoftがホストする「Office Communications Server」)の最終バージョンは2009年にリリースの予定であると同社関係者は17日に述べた。またMicrosoftのセキュリティインフラストラクチャと管理ソリューションのホステッドバージョンも同じ予定であるという。(筆者の推測ではこれは「Forefront Online」「System Center Online」を意味していると思う。)

 あらゆる規模の顧客――大企業から個人商店に至るまで――がこれらのホステッドサービスをMicrosoftやその再販に参加している約1500のパートナーから購入することができる。MicrosoftはすでにExchange Onlineを50万席販売したと述べている。顧客は本日から配備を始める。

 これらの新しいMicrosoft Onlineサービスは現在、Microsoftのデータセンターのサーバ上で稼動する。Microsoft の「Azure」クラウドオペレーティングシステムのプラットフォーム上では(まだ)稼動しない。Microsoftはいつそうする予定なのか、そしてそのことがこれらのサービスに、パフォーマンス、信頼性、入手可能性という意味で、何らかの(またはどのような)影響を及ぼすのかについては明らかにしていない。Microsoft関係者はこれらのホステッドサービスを自社のデータセンターにおいて自社のサービス上で稼動することができると宣伝しているが、このオプションがいつ提供されるのかについては今のところ述べていない。

アップデート:あるMicrosoftの広報担当者が、ここでの筆者の理解が不正確であると指摘し、MicrosoftはユーザーがSharePoint Onlineやその他のOnlineサービスを自社のデータセンターで稼動させることを可能とする予定はないと述べた。Microsoftはユーザーに3通りのSoftware+Service配備オプションを提供しているという:オンサイトのソフトウェアのみ(SharePoint Serverが顧客の設備における顧客のシステム上で稼動する);Microsoftがホストする(SharePoint Online);またはパートナーがホストする(Hosted SharePoint)。これが全てである。

 MicrosoftがAzureの仮想化機能について、ユーザーがもっと多くの配備オプションを得ることができるようにすると宣伝していることを踏まえると、筆者はこれにいささか驚いた。Virtualization Reviewにおける新しいブログエントリで次のようにMicrosoft関係者が引用されていた:

 「将来的には、Windows Azure Services Platformでは顧客がWindows Server 2008ベースのバーチャルマシンをクラウド内で稼動させ、Windows Serverバーチャルマシンをクラウドとオンサイトのサーバとの間で往き来ができるようにする予定だ。現在はWindows Azure Services Platformでは顧客がWindows Serverのいずれのバージョンをも含むバーチャルマシンをアップロードすることには対応していない。」

 一方でSharePoint Onlineの話に戻ろう…。Microsoftは顧客がこのOnlineサービスに関心を持つかもしれない理由としてコストとエネルギーを節減できるというメッセージを伝えている。同社関係者はユーザーに対し、これらのサービスがソフトウェアのみの製品と比べて、ITコストを10%節減できると伝えている。また「レガシーシステム」をMicrosoftのOnlineサービスと置き換えることで最大50%を節減できるとしている。Microosftはまた、ユーザーに99.9%のアップタイムを保証するSLAを提供する。MicrosoftのOnlineサービスのホステッド版は通常、1ユーザー、1カ月あたり約15ドルで提供される。

 しかしForrester Researchが今年に入り指摘していたとおり、SharePoint Onlineは単にSharePoint Serverのホステッド版ではない。いくつかのSharePoint Serverの機能と特色はユーザーがホステッド版のアプローチをとった場合には提供されないのだ。例:ビジネスデータカタログ、Excelサービスの使用、そしてエンタプライズデータサーチである。さらに完全な比較をするためには、以下のForresterの表(2008年7月のSharePoint調査ノートから)をチェックしてほしい:

Forrester table

 一部のユーザーにとっては、この必要最低限の機能だけを備えたセットは、間違いなくコスト節減に値する。しかしその他の、Microsoftに対して(あるいはその事について言えば、どのクラウドベンダーに対しても)まだデータを託すという覚悟ができていない人々、あるいはExchange、SharePoint、その他に全ての機能が必要だという人々にとっては、ソフトウェアのみの製品バージョンを堅持するだろう。

 Exchange Online、SharePoint Online、その他を真剣に調べている人はいますか?あなたの基準では何が長所で何が短所ですか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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