デル、第3四半期決算を発表--利益は5%減

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:中村智恵子、福岡洋一

2008-11-21 10:32

 Dellは米国時間11月20日、2009会計年度第3四半期(8-10月期)決算を発表した。同四半期の利益は7億2700万ドル(1株あたり37セント)で、売り上げは151億6000万ドルだった。

 利益は前年同期比5%減だが、1株あたりの利益は9%改善した。売り上げは3%減少した。

 前年同期の利益は7億6600万ドル(1株あたり34セント)で売り上げは156億5000万ドルだった。アナリストの大半は1株あたりの利益32セント、売り上げ163億ドルと予想していた。

 Dellは「特に世界的な経済状況を考えれば」第3四半期の結果に「満足」している、と同社の最高財務責任者(CFO)、Brian Gladden氏は電話会見で述べた。

 今後に関して、同社は「ほとんどすべて」の事業において需要の減速を経験することになるとGladden氏は述べた。「短期的には厳しい状況を予測している」と同氏は述べたが、それ以上は来年の予測についての発言は控えた。

 しかし、2009年にはIT関係への予算縮小が予想されることについて、同社は対策を講じると語った。

 Dellにとって期待が持てるのはGlobal Consumer事業などで、同事業の売り上げは10%改善し、出荷数も32%増加した。

 加えて同社は予想以上の経費削減を達成した。以前、8900人あまりの従業員削減を目標にするとしていたが、実際には1万800人の人員を削減したとGladden氏は述べた。

 Netbookという製品カテゴリに関して、Gladden氏は「補完的」事業であると説明し、新しい「Inspiron Mini」製品に対する市場の反応は好調だと述べた。これまでのところ、Netbookはその他の製品の需要に影響していない、と同氏は語っている。

 Dellは包括的な業績回復計画の一環として、経費の管理に取り組んでいる。サプライチェーンや製造プロセスの見直しを含め、製品コストを削減する方法を同社は今後も探っていくという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 62 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  4. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す、通信業界の「生成 AI 活用」インパクト--成果を達成する 4 つのユースケース

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]