最近のPC業界によいニュースはあまりない。
GartnerはIT支出が減少すると予測しており、Intelはプロセッサ需要が急激に減少していることを明らかにしている。iSuppliの予測も悲観的なもので、2009年のPC出荷数は4.3%の増加にとどまり、2010年でも7.1%増という。
iSuppliが以前出していた予測は、2009年の出荷が11.9%増、2010年では9.4%増というものだった。このときと比較すると、劇的な落ち込みということになる。
PC市場は過去6年にわたって少なくとも年率10%で成長してきたが、現在の深刻な経済状況によってすっかり様変わりするだろうと、iSuppliは米国時間11月20日に述べている。
Circuit Cityが連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請するに至った信用危機は、今後も大手PCメーカー、コンポーネントサプライヤの他、これらのPCを購入する消費者にも影響するだろう。
「金融の混迷が支出金額の減少につながり、その少なくなった額でさえ高すぎるということが多くなる」と、iSuppliのコンピュータプラットフォーム担当プリンシパルアナリストのMatthew Wilkins氏は語った。「支出金額が減れば、PCなどのアプリケーション市場は影響を受ける」
iSuppliが描いているわびしい予測にもかかわらず、世界最大手PCサプライヤのHewlett-Packardは、第3四半期の売り上げが前年同期比で19%増加すると予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ