#5:一連のプロジェクトを抑制する
ITプロジェクトをポートフォリオとして管理するCIOにとって、投資に優先順位を付けることで簡単に経費を削減することができるはずだ。
「取るに足らないプロジェクトを中止し、(可能であれば)既存プロジェクトのいくつかについてペースを落とすべきである。一連のプロジェクトにおいてプロジェクトの委託ペースを落とすことで、キャッシュフローが改善されるはずである。もちろん、こういったことは関連部門と協議したうえで行う必要がある」(Hammond氏)
Forreste Researchのアナリストによると、CIOはITプロジェクトのポートフォリオについて最高財務責任者(CFO)と討議すべきであるという。検討すべきこととして、どのプロジェクトが「必須」でどのプロジェクトが「できれば素晴らしい」のかや、コストの削減につながるプロジェクトの数を増やすべきなのか、それとも売り上げの伸びや顧客満足度の向上につながるプロジェクトを選択すべきなのかといったことがある。また、業務コストやITコストを削減するような新たな投資を守ることも考慮しておく必要がある。
Forrester Researchによると、企業の約3分の1がプロジェクトや新たな取り組みの投資利益率を厳しく審査するようになっているという。そして、高いコスト意識が要求される時代においては、新規購入やアップグレードについても同様の審査を行う必要があるのだ。
Hachette Filipacchi UKのBellenberg氏は、アップグレードのみを目的としたアップグレードを行うべきではないとアドバイスし、「もちろん、Windows VistaやMicrosoft Office 2007のライセンスを既に取得しているのであれば仕方がない。だが、ほとんどのデスクトップハードウェアは4〜5年使用でき、サーバであればさらに長く使用できるのだ」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ