Facebookがスパム業者との裁判で8億7300万ドル勝ち取る

文:Adam O'Donnell(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎 2008年11月26日 00時55分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 主要なニュースソースが、Facebookがカナダのスパム業者に対する裁判で、8億7300万ドルを勝ち取ったことを伝えている。ただし、この結果がソーシャルネットワーク上のスパムに与える影響は明らかではない。

 カナダのモントリオール在住のAdam Guebuez氏は、サンフランシスコ州サンホセの米国連邦裁判所で、8億7300万ドルの賠償金の支払いを伴う判決を受けた。Guerbuez氏は、ホームレスへの暴力を振るう人々のビデオを売るような人物らしい振る舞いで、この手続きには姿を現さなかった。では、この悪漢が多額の借金を支払うために、今後1万年は働き続けなくてはならない羽目に陥ったからと言って、スパムがなくなるだろうか?おそらく、そうはならない。

 電子メールの世界の事例が、スパム業者に対する民事判決および刑事判決は主に道徳的な勝利であり、スパムを止めることにはならないことを示している。わずかな比率のスパム業者だけが、完璧からほど遠い法の網の目にかかり、舞台から下ろされる。麻薬取引と同じように、国内の業者が一掃されても、警察権の及びにくい国外の組織が現れ、取って代わる。

 今回の事件は、Facebook、MySpace,その他のソーシャルネットワークが、電子メールの世界のスパム戦争の初期に起こった法的戦略を真似ているという点で興味深い。実際、ソーシャルネットワークは電子メールの世界で見られるような規模のスパム問題には、今後も決して直面しないだろうと思われる。これは、彼らが電子メールの世界をよく観察しているからだ。この用心の結果、電子メールの世界で見られるものに似たコンテンツフィルタリング技術がソーシャルネットワークに導入される見込みであり、うまくいけばスパム業者が確固たる基盤を築く前にそれを行うことができるだろう。

 言うまでもないことだが、Facebookはこの8億7300万ドルのごく一部しか回収できないだろう。しかし、この大部分が回収できたとしたら、彼らはそれをどこに投じるべきかを知っているに違いない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化