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プロジェクトの遅れを取り戻す方法10選 - (page 3)

文:Tom Mochal(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2008-12-02 08:00

#6:スケジュールを圧縮する

 スケジュールを圧縮するということは、クリティカルパス(プロジェクト全体を納期までに完了させるうえで予定通りに完了させなければならない一連の作業)にリソースを追加するということを意味している。クリティカルパス上の作業に対するリソースの追加はいつでも可能であるものの、スケジュールを圧縮するということは、追加コストを最小限に抑えつつ、遅れを可能な限り取り戻すということも意味している。

 例えば、ある作業に1人の要員が割り当てられ、10日間で完了するスケジュールとなっている場合、2人で作業することにより作業期間の短縮を図れるかどうか検討することができる。もしも2人で作業した場合に5日間で完了できるというのであれば、リソースを2倍にすることで期間を半分に短縮していることになるため、プロジェクトに対する追加コストは発生していないということになるのである。

 また、もしも2人で作業した場合に6日間で完了できるというのであれば、増えたコストは2人日(2人が6日間働く、すなわち12人日と元々の見積もりである10人日の差)だということになる。こういったことが可能である場合、3人の要員を割り当てることでスケジュールをさらに圧縮できるかもしれない。この際、作業期間はおそらく4日、あるいは4日半ということになるだろう。一般的に言って、ある作業に投入するリソースを増やせば増やすほど、追加コストは大きくなり、短縮できる期間は短くなっていくのだ。

 リソースの追加はプロジェクトチーム内から手当てされる場合もあれば、チーム外から一時的に借用される場合もあるだろう。スケジュールを圧縮する目的の1つに、追加コストを最小限に抑えるということがある。しかしスケジュールの圧縮はたいていの場合、一部の作業を予定よりも前倒しで完了させることと引き換えに、プロジェクトのコスト増という結果を招くことになる。このため、コストよりも納期を守ることが優先される場合、一部の作業スケジュールを圧縮することで、全体の進捗を加速させることが可能になるのである。

#7:ピッチを上げる

 ピッチを上げるということは、通常は逐次的に行われる作業を見直し、完全に、あるいは一部を並行して行うということである。家を建てるという先ほどの例に戻るが、基礎コンクリートが乾燥するまで柱を建てることはできない。しかしそれなりに大きな家であれば、最初に基礎コンクリートを流し込んだ部分から柱を建てていくことで建築作業のピッチを上げることができるはずだ。基礎コンクリートの固まった部分があるのであれば、他の部分がまだ乾燥しきっていなくとも柱を建てられる場合もあるというわけである。

 ITアプリケーションの設計に関するもう1つの例を挙げてみよう。通常の場合、ソリューションの設計が完了するまで実装が開始されることはない。しかし、ピッチを上げる場合には、設計すべてが完了していなくても、変更はほぼないと思われる部分から実装を開始することができるはずである。しかしたいていの場合、ピッチを上げることにより、後になって追加コストが必要となったり、作業の手戻りが発生するというリスクを抱えることになる。例えば、アプリケーションの設計と実装の例では、設計が確定する前に変更になる場合もある。そういった変更によって、既に開始されていた作業を初めからやり直さなければならない場合も出てくるのである。

#8:スコープの変更を阻止する

 数多くのプロジェクトが、当初に予定していたよりも多くの作業を行おうとすることで、納期遅延という道をたどることになる。こういったことは、スコープ管理が甘かったり、現場の判断のみで小さな変更が行われた結果である可能性がある。納期遅延のおそれが出てきた場合、あなたはプロジェクトマネージャーとして顧客やチームメンバーと協力し、たとえ1時間で済む作業であっても、計画に入っていない作業の依頼や実施を禁止するということを徹底すべきである。そして、事前に合意された核となる作業を推し進めるために全精力を傾けるべきなのである。

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