ストレージにもグリッドやクラスターが
さらに、ビジネスの成長の予測は難しく、その成長は連続的に起こる。こうした現状に対し、Andrew Reichman氏が有効性を指摘するのがグリッドやクラスターといった技術を応用したストレージだ。
こうしたストレージは基本的に、モジュール型のアーキテクチャーを採用し、ソフトウェアによって一つのシステムに統合される。ビジネスの成長に合わせてモジュールを追加することでシステムを拡大していくわけだ。
このストレージにはいくつかの利点がある。まず、初期投資が低く、追加投資も必要に応じて必要なだけ簡単に行うことができる。さらに、性能の高いモジュールを少なく入れるか、性能の低いモジュールをたくさん入れるか、といた構成の選択肢が多く、パフォーマンスの調整が簡単だ。トライ&エラーもやりやすい。
そして、モジュールの数に応じて、つまり、ビジネスの成長に応じてパフォーマンスが向上するという利点もある。モジュールを増やせば容量だけでなく同時接続数や帯域も向上させることができるからだ。
同氏はこうしたカテゴリーに属する優れた製品として、Isilon SystemsのIQ platform、Hewlett-PackardのPolyServe、EMCのAtmos(MAUIのコードネームで呼ばれていた)、NECのHYDRAstor(製品としてはHSシリーズなど)を挙げる。