日本の開発者にはまだ貢献できる余地がある
最後に、同氏がこれまでJavaの開発に携わってきて最も苦労したことは何かを尋ねてみた。それは技術的な問題では無かったという。
「Javaはコミュニティドリブンな言語で、多くのプレーヤーが参加していて、みんな立場も意見も違う。これをどうまとめるかという外交的な部分が一番大変だった。技術の問題はそれに比べれば難しいことはなかったよ」
今でも多くのコミュニティを指揮する立場にいる同氏だが、開発者を統率するコツは何かという質問に対しては、一言「Patience(忍耐)」と答えた。
現在もJavaのコミュニティは拡大を続けている。同氏の苦労はまだしばらくは続きそうだが、それはコミュニティにとって幸いなことかもしれない。Gosling氏は、日本の開発者に対して次のように呼びかけている。
「どんどん参加してほしい。色々なテクノロジーがあり、色々なコミュニティがある。これまでも多くの日本人が貢献してくれているが、まだまだ貢献できる余地がたくさんあるのです」
