新米Linux管理者がよくやる10の間違い - (page 2)

文:Jack Wallen 翻訳校正:石橋啓一郎

2008-12-09 08:00

#4:コマンドラインを使うのを避ける

 たくさんのコマンドを丸暗記したい人はいないだろう。そして多くの場合、GUIがそれらのコマンドの大部分の代わりを果たしてくれる。しかし、コマンドラインを使った方が、より簡単で速く、より安全で、信頼性があるという場合もある。あなたは、少なくともコマンドラインがどのように動作するかをしっかり理解し、マニュアルを読まなくても最低限のコマンドは使えるようになる必要がある。GUIツールに加え、少数のコマンドラインツールを覚えるだけで、ほとんど何でもできるようになるはずだ。

#5:確実に動作するカーネルをインストールしていない

 1つのマシンに12個のカーネルは必要ない。しかし、カーネルをアップデートする必要はあり、アップデートの手順では以前のカーネルは削除しない。あなたはどうすべきだろうか。少なくとも、一番最近の確実に動作するカーネルを常に残しておくべきだ。例えば、現在のカーネルとして2.6.22を使っており、2.6.20をバックアップとして残しているとする。もし2.6.26にアップデートしてすべてが順調に動作した場合、2.6.20は削除してもいい。もし、rpmベースのシステムを使っていれば、rpm -qa | grep -i kernerlを実行した後、rpm-e kernel-{VERSION}を実行すれば、古いバージョンのカーネルを削除できる。

#6:重要な設定ファイルのバックアップを取っていない

 X11をアップグレードして、新しいバージョンのX11でxorg.confファイルがめちゃくちゃになり、Xが使えなくなってしまった経験はないだろうか?私がLinux初心者だった頃には、これを何度も経験した。しかし今では、Xをアップグレードする時には、アップグレードで問題が起こった時のために、常に/etc/X11/xorg.confのバックアップを取るようにしている。確かにXのアップデート手順ではxorg.confのバックアップを取ろうとするのだが、これは/etc/X11ディレクトリの中で行われる。この動作はシームレスに行われるとは言え、バックアップは自分の管理の下で行っておいた方がいい。私はいつもxorg.confのバックアップを/rootの下に置き、rootユーザーしかログインできなくてもアクセスできるようにしておく。後から後悔するよりも、念を入れた方がいい。これは、Samba、Apache、MySQLなどの他の重要なソフトウェアについても当てはまる。

#7:サーバをXで起動する

 サーバ専用のマシンを使うとき、管理作業を少しでも簡単にするためにXをインストールしたいと思うかも知れない。しかし、だからと言って、そのサーバでXまで起動する必要はない。これは、貴重なメモリとCPUサイクルを無駄にしてしまうことになる。その代わり、ブートプロセスをランレベル3で止め、コマンドラインまでにしておいた方がいい。これによって、すべてのリソースをサーバプロセスのために取っておけるだけでなく、詮索好きな人間をそのマシンを閉め出すことができる(彼らがコマンドラインとログインのためのパスワードを知らなければのことだが)。Xを起動したければ、ログインした後でstartxコマンドを実行しさえすれば、デスクトップが立ち上がる。

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