筆者は、Googleのウェブブラウザ「Google Chrome」が、本当にオープンソースのプロジェクトであると感じている。
これまでのところ、Chromeの大半が、Google社内のプログラマーによって記述されてきたのだが、パブリックリリースの直後に、Googleは外部からもパッチを受け入れるようになった。そしていまや、外部プログラマーは公式の内部関係者になれるのだ。
Googleは、初めてGoogle外部のプログラマーに対して、Chromeのプロジェクトにコードを追加する、「コミット」と呼ばれるプロセスの特権を付与するに至った。その初の新しいコミッターとは、ワルシャワ大学情報工学部に通うPawe Hajdan Jr.氏である。同氏は、ほとんど毎日のように、Chrome向けにオリジナルのパッチを提供してきたと、Google社内のプログラマーのEvan Martin氏は、米国時間12月12日に公式ブログに記している。
Martin氏は「自由な時間を用いて、Hajdan氏が、Windows以外のプラットフォームでもChromeを稼動させるべく、数々のハイクオリティなコードを記述することに取り組んできた」と語る。
Googleが示したガイドラインによれば、Chromeのコミッターと認められるのは、簡単なことではない。
「この特権が付与されることには、いくらかの責任も伴うことになる。コミッターは、Chromiumプロジェクトを心から愛しており、このプロジェクトが目指す目標に達するのを助けたいと、真に願っている人である。コミッターとは、単にSVN(Chromeのソースコードが置かれているレポジトリ)に変更を加えられる人といった意味合いだけでなく、開発チームと協力して、最も知識が豊富な人々にコードをチェックしてもらい、ハイクオリティなコードを提供しつつ、修正に関する手順に沿って物事も進められる能力を実証した人物のことである」と、ガイドラインには記されている。
より具体的に述べるならば、コミッターのステータスを獲得しようと考えている人は、「10~20の重要なパッチを提供して、少なくとも3人のチェックをパスしなければならない」という。このプロセスを経た後、その人はコミッターとして公認されるのである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ