2009年におけるIT技術者の目標10選 - (page 2)

文:Rick Vanover(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-01-05 08:00

#3:必要な場合にはノーと言う

 現在の景気状況においては、どのIT企業もその努力は限界に達しているように見える。こういったことは、予算に対するプレッシャーやコスト管理の形態、要員へのしわ寄せ、要員のやり繰り、そしてもちろんテクノロジ自体にまで及んでいる。ITの進捗速度と、ITに対する要求を考えた場合、「いいえ、現在のリソースでそれを提供することはできません」と言うべき時にきているのかもしれない。もちろん、こういった態度に出ることで何らかのしっぺ返しをくらう可能性もあるものの、限界というものがあるということを主張すべき場合もあるのだ。あなたの主張を裏付けるには、Gartnerのような大手のIT調査会社の調査結果を引用し、あなたの企業の規模および業務に適切な要員リソースを数値化するという方法もあるだろう。こういった第三者の見解を取り入れることで、ITによって解決できることと解決できないことを明確化し、資金を供給する側やニーズを提示する側が、より多くのリソースを提供するべきなのか、あるいはニーズを減らすべきなのかということを把握しやすくすることができるのである。

#4:64ビット化を進める

 現在のハードウェア環境に目を向けると、OSや中核アプリケーションの64ビット対応が今までにも増して進んできている。ドライバやバックアップ、ウィルス対策ソフトウェアが64ビットプラットフォームに完全に対応していないといった、64ビットシステムにおける生みの苦しみとも言える初期の問題の一部は既に解決されている。64ビット対応のOSやアプリケーションを導入すべき時期だと言える説得力ある根拠として、2010年中のリリースが予定されているWindows Server 2008 R2(関連英文記事)では64ビット版しかサポートされないという点を挙げることができる(ただし、Windows Server 2008の初期リリースではx86版がサポートされる)。

#5:手を抜いた部分をフォローしておく

 われわれは皆、長時間労働をこなしており、すべてのことを完了させる十分な時間を持ち合わせていない。このような働き過ぎの状態では、システムをうまく機能させるためにちょっとした部分で手を抜くことになってしまいがちになる。2008年中に実装したことはすべて文書化しただろうか?使用しなくなったテスト用のサーバやアカウント、プログラムは削除しただろうか?システムの全体的な品質を向上させることのできるこういった小さな環境整理作業(関連記事)は、手つかずのままになっている可能性が高いはずだ。

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