#6:新システムの設計や実装にあたって障害回復機能を組み込んでおく
新しいソリューションを実装する際、障害回復機能を組み込んでおくことで、枕を高くして眠ることができる。こういったことは、2つのデータセンターをまたがる実装の場合は特に言えるはずだ。また、複数のシステムをまたがるトラフィックのロードバランシングを行うための仮想IPアドレスや、仮想化、クラスタリング、その他の仕組みといったテクノロジを用いることでもこういったことを達成することができる。残念ながら、障害回復における万能のソリューションというものは存在しないため、総合的なソリューションを提供するために複数の障害回復テクノロジが組み合わされる場合がしばしばある。こういったシステムの例としては、2台の仮想マシン上に配置され、仮想IPアドレスによるDNS名が割り当てられたWebサービスを挙げることができる。これにより、ミラー化されたデータベースに接続されている2つのWebサービス間で、ロードバランシングを行うことも可能になるのだ。
#7:ちょっとした作業を自動化する
DNSのエントリを変更する際、複雑な作業を行う必要などあるのだろうか?また、サーバ作業を行うたびに誰かを呼び出して支援を求めるという手間についてはどうだろうか?今こそちょっとした自動化に投資し、こういった作業の重荷を取り除く良い時期なのである。オープンソースソフトウェアの世界では、特定の状況における電子メールの応答を自動化したり、呼び出しサービスを行うといったツールがいろいろと提供されている。Windows Server 2008 Coreのような新しいオプションを用いることで、単純な.BATファイルやPerlスクリプト、PowerShellスクリプトで自動化のソリューションを作成することもできるはずだ--2009年はこの手を使おう!
#8:古いOSを捨て去る
Windows NTやWindows 2000はまだ使用されている。今がこういった古いOSを捨て去る良い時期なのかもしれない。とは言うものの、それは言うほど簡単な話ではない。まず、こういったシステムを使い続ける必要がある場合、仮想マシンにすることもできるはずである。2003年よりも前のハードウェアであったとしても、たいていの場合は仮想マシンにすることができるはずだ。しかし、この場合には別な問題が出てくる。古いOSを仮想マシン上で稼働させることにより、そういったプラットフォームを捨て去るプレッシャがなくなってしまうのだ。このため、何を使い続け、何を捨て去るかを慎重に決定する必要がある。捨て去る必要のあるプラットフォームに関しては、そのためにやるべきことを決定しておかないといけないのだ。
また、こういったことは使用している古いハードウェアにも当てはまる。データセンター内を歩き回り、「今年は2009年だ。この機器を使い続けることでリスクを高めることになってはいないだろうか?そうであれば、これを捨て去るためにどういった行動に出る必要があるのだろうか?」と自身に問いかけてみるべきなのだ。