デザイナー対デベロッパーという構図の終焉:Adobe Flash Catalystの役割

冨田秀継(編集部) 2009年01月20日 17時34分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 アドビ システムズは1月29日と30日の2日間に渡って「Adobe MAX Japan 2009」を開催する。

 前回の記事「アドビといえばデザインとDTP?:Adobe MAX Japanで「開発」のアドビを知る」で示した通り、本カンファレンスにはAdobe SystemsのCTOであるKevin Lynch氏が基調講演に登壇。「クラウド」「ソーシャルコンピューティング」「デバイス」をテーマに、アドビが進める取り組みが事例を交えて紹介される予定だ。

 今回はアドビ システムズ マーケティング本部の西山正一氏に、各製品と技術、そして個別のセッションに関する話題を聞いた。

Adobe MAX Japan 2009で最も注目を集めるであろう製品に「Flash Catalyst」が挙げられます。セッション「Flash Catalystのご紹介」はどのような内容になりますか?

 デザインのワークフローと開発のワークフローをうまく橋渡しできないのが辛いといわれている。使いやすいデザインを考えた!とデザイナーがいっても、そのデザインを実装するのは開発者。よって、デザインと開発の両方を理解している人しか、良いアプリケーションを作れないという状況になってしまっている。

 Flash Catalystはそうした空白の位置に置かれるアプリケーションだ。

 アドビはFlashのようなデザインよりのアプリケーション、あるいはPhotoshopやIllustratorなどの見た目を作成するアプリケーションを持っている。また一方で、Flex Builderのような統合開発環境も用意している。その橋渡しをする役目を担うことになる。

 スピーカーはRyan Stewartというテクノロジーエバンジェリストが担当する。開発系はなんでもござれという者で、昨年の来日時にはFlex User Groupや、日本国内の開発者と交流してもいる。セッションではFlash Catalystをただ単に動かすのではなく、こうやって使うんだよというハウツーを紹介できるのではないだろうか。

開発者側の環境である次期Flex Builder「Gumbo」(コードネーム)も、「Flex Builder次期バージョンの紹介」というセッションに登場します。こちらも期待が高いのではないでしょうか。

 Gumboに関しては、現在開発中の技術を詳細に紹介できる予定だ。詳細を素直に披露するため、(セッションの難易度を示す技術難易度の)星も1つとなっている。

 スピーカーはAbode Systems, Platform BUのProduct Management DirectorであるGreg DeMichillie。彼は2日目の基調講演にも登場する。

昨年11月に米国で開催されたAdobe MAX 2008では、Flash CatalystとGumboを同梱したプレビュー版が配付されました。日本での配付も決定しましたが、来場者はどこで受け取れるのでしょうか。

 今回配付するプレビュー版は、Adobe MAX 2008で配ったものと全く同じ内容のディスクだ。ただし、枚数に制限があるので、入手したい方は是非セッションに出席してほしい。

  • 1月29日 14:20 B-2「Flash Catalyst(コードネーム’Thermo’のご紹介)」(スピーカー:Ryan Stewart)
  • 1月30日 13:00 D-5「Flash Catalystによるワイヤーフレーム・アプローチのFlex開発フロー」(スピーカー:アドビ システムズ 轟啓介)

 この2つのセッションで配付する予定だ。

Adobe MAX 2008で配付されたプレビュー版。日本でもとうとうFlash Catalyst+Gumboを入手できる! Adobe MAX 2008で配付されたプレビュー版。日本でもとうとうFlash Catalyst+Gumboを入手できる!

オープンソースコミュニティ「Spark project」による「コミッタ全員集合!?Spark projectライトニングトークセッション」は規模が大きそうですね。コミッタ全員が集まれば、それだけで80人を越えてしまうという……

 今回のAdobe MAX Japan 2009では新しい試みとして、日本で活発に活動している多くのユーザーグループに声をかけさせて頂いた。

 ユーザーグループは非常にレベルの高い取り組みを行っているにも関わらず、あるいはそれゆえ、その活動が色濃かったりもしてしまう。そのため、外部から見えにくい、入りにくいという声もある。そこで、ユーザーグループの方々に声をかけ、Adobe MAX Japan 2009に来場して頂き、本カンファレンスを交流の場として使ってもらおうというわけだ。


 Adobe MAX Japan 2009のテーマは「Connect. Discover. Inspire.」。ウェブ開発者や制作者、デザイナーが相互に交流し、知識やスキル、インスピレーションを獲得する場を提供するカンファレンスだ。会期は1月29日と30日の2日間、会場はホテルグランパシフィック LE DAIBA。申し込みはAdobe MAX Japan 2009の特設サイトで受け付けている。締め切りは1月23日まで。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化