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2009年におけるエンタープライズWeb 2.0--8つの予想 - (page 2)

文:Dion Hinchcliffe(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-01-21 08:00

2009年におけるエンタープライズWeb 2.0--8つの予想

1. 企業が予算の引き締めを行うことで、低コストのWeb 2.0やクラウドコンピューティング/SaaSといったソリューションの採用が加速されることになるだろう。これは今さら言うまでもない予想と思われるかもしれないが、それがどのように展開していくのかについては非常に興味深いところである。これによって、企業はIBMやOracleといった大規模ベンダーが提供するエンタープライズ級の高価なソリューションに背を向けることになり、エンタープライズWeb 2.0を提供するより規模の小さい企業が有利になっていく可能性がある。しかし現実には、大企業がいったんWikiやエンタープライズマッシュアップ、クラウドコンピューティングサービス、SaaSエンタープライズアプリケーションといったプラットフォームの採用を決定したのであれば、彼らはあらかじめ統合化されたソリューションを大手のソフトウェア企業1社から提供してもらうことの魅力に抗いきれないかもしれない。だが、IT部門も企業も同様にコスト削減の道を模索することになるため、私は多くのIT部門や企業が「エコノミックス 2.0」のうねりをうけてダウンサイジングに向かっていくに違いないと予想している。

2. オンラインコミュニティと2.0テクノロジは多くの企業にとって優先事項となるだろう。われわれが行った「IT and Business Outlook Survey for 2009」(2009年のITおよびビジネスの展望に関する調査)における初期のデータでは、これら2つの分野が今年の最優先事項となっていることが示されている。多くの企業がオンライン上での顧客とのやり取りの重要性を悟っていくことで、顧客関係管理(CRM)と顧客サービスはユーザーのオンラインコミュニティと緊密に結びついていくことになるだろう。また、競争上の優位性を確保するためだけではなく予算上の理由で、すべての2.0テクノロジはアプリケーション自体が真にエンタープライズ級のものになるにつれて、ようやくメインストリームになるだろう。なお、2.0テクノロジのビジネスへの浸透が遅れているように見えるのは、新たなテクノロジやアプローチを採用する際にほとんどすべてのビジネスで見られるタイムラグもその一因となっているのだろう。

3. クラウドコンピューティングは、インターネットにおける新潮流のうちで最大級のものであり続けるだろう。クラウドコンピューティングにまつわる話題は、今日における多くの状況でも説得力があるため、2009年にはさらに大きく取り扱われることになるだろう。一部の取り組みは、初期のパイロットプロジェクトにおいて複雑さやリスクが表面化することによって無に帰してしまうかもしれないが、クラウドコンピューティング業界全体としては、組織がコスト削減や、規模の変更管理(拡張/縮小)方法、市場への投入期間を短縮化する方法を模索しているなかで、大きく飛躍することになるだろう。AmazonForce.comといった既存の大企業による大規模な新商品の投入とともに、大企業や新興企業からの新たな参入も期待できるだろう。

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