官僚主義の壁を乗り越えるための10+のアドバイス

文:Calvin Sun(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-02-03 08:00

 官僚主義の壁に阻まれるという体験は、非常に腹立たしいものである。あなたの抱えているタスクがシンプルなものであっても、煩わしい手続きや、規則、管理者があなたの行く手に立ちはだかるのである。そこで本記事では、こういった障害を取り除き、ものごとを再び軌道に乗せるようにするためのアドバイスを挙げている。

 あなたの行く手を阻み、目標達成を妨げる官僚主義というものには誰しも直面したことがあるだろう。適切な技術サポート担当者に連絡を取ろうとしている場合や、重要なソフトウェアパッチを入手しようとしている場合、あるいはインターネットで購入した商品を返品しようとしている場合など、問題に遭遇するということはしばしばあるはずだ。そこで以下に、こういった官僚主義の壁を乗り越えるためのアドバイスを挙げる。

#1:戦うべきかどうかを見定める

 「狼が出た!」と叫んで騒ぎを起こす狼少年の話を覚えているだろうか?彼は何度もこの嘘をついたため、本物の狼に襲われた時に叫んでも、誰も助けに来てくれなかったのだ。この話を教訓として、官僚主義と戦う場合には、戦うだけの価値が本当にあるということを確認してからにすべきである。あなたにとって、今の状況を変える必要が本当にあるのだろうか?その問題によって、あなたの生活や仕事は本当に耐え難いものとなっているのだろうか?以下のアドバイスが役に立つとはいえ、それらを実践することで政治的資本を消費することになってしまうのである。現在の状況を受け入れることができるのであれば、本当に重要なものごとのための戦いに備えて戦力を温存しておく方がよいだろう。

#2:本当に必要としていることを見極める

 障壁に直面したり、フラストレーションを感じたりした場合、それらに集中するあまり、本当に必要なことを忘れてしまいがちになる。その結果、本当に必要なことは何なのかと責任者から問われた場合、考慮の足りないせいで即答できなかったり、しどろもどろになったりしてしまうのである。官僚主義の障壁が取り除かれた場合に何が必要となるのかについて、きちんと考えておくべきである。例えば日程や定量的なものについて、できる限り具体的に考えておく必要があるのだ。

#3:受け入れ可能な代替案をじっくり検討しておく

 あなたの要求が通らない場合もあるだろう。それが人生というものだ。このため、受け入れ可能な代替案について考えておく必要がある。特に、引っ張ることができるさまざまな「取っ手」になりそうなものに目を付けておくべきである。何かを行う場所を変更することはできるだろうか?順番はどうだろうか?お目当ての人に会えない場合、その部門で誰か助けになってくれそうな人がいるだろうか?必要としているものが揃わないという場合、一部を今、その他のものを後からという手筈にしても大丈夫だろうか?相手側が代替案を提示しない場合であっても、あなた自身で提示することができるはずである。

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