マイクロソフトがConficker対策、作者に関する情報に25万ドルの賞金

文:Adam O'Donnell(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2009-02-13 10:58

 MicrosoftはConfickerワームに対応することを目的として、様々な業界パートナーと提携することを発表した。この発表文では、ワームを阻止するための活動について簡潔に説明しているが、その中に1件目立った項目がある。このワームに関与している者の逮捕につながる情報に対し、25万ドルの賞金をかけているのだ。

 MicrosoftはConfickerワームをかなり真剣に捉えている。同社は今回初めて、ワームの発生に積極的に対抗するために、セキュリティ企業、コンサルティング企業、レジストラなどの業界の代表からなるグループを組織した。Microsoftの対応は技術的なソリューションだけに止まらない。同社は、ワーム作者の逮捕につながる情報の提供者に対し、25万ドルの賞金を提供する。

 前述のグループは、賞金稼ぎからなっているわけではない。このグループはボットネットの拡大を遅らせるため、様々な運用技術を試みている。Arbor NetworksのJose Nazario氏は、このグループが実際に計画していることについて述べている

 今回集まったグループが使っている戦略の1つは、Confickerによって使用されているドメイン名を事前登録してロックしてしまうことだ。・・・Confickerに感染したホストのデータはグループ内で共有されているほか、ISPとその顧客、企業、CERTのチーム、その他の組織などの顧客とも共有されている。この情報は、ツールと明確な手順が記述してある情報シートによって感染ホストを処理するために使われている。

 Jose氏は、Confickerのアップデートの仕組みは遮断されているように見えるが、多くのすでに感染したマシンは活動し続けるだろうと続けて述べている。これは大きな問題だ。

 このボットネットワークがどのように機能しているかについての技術的な分析に興味があれば、SRIの極めて詳細な説明を参照することを勧める。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]