MS、IE8を「取り除く」オプションでWindows 7のリスク分散

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2009年03月06日 22時22分

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 Microsoftは、欧州委員会が同社によるブラウザのバンドリング慣行を厳しく非難した場合に備えて、Windowsに対するリスクを分散するための新たな手段を講じた。

 選定されたテスターたちに出回っている現行の「Windows 7」ビルド(No. 7048)を考えると、MicrosoftはWindowsオペレーティングシステムから「Internet Explorer 8」を取り除くことができるようにするのではないかと、AeroXperienceのサイトと筆者が話した他のテスターたちは述べている。

 ここで「取り除く」というのは、何らかの含みのある、そしておそらく強すぎる言葉だ。Microsoftは簡単にIE8ブラウザをスタートアップから取り除くことができる。しかし過去数年間、同社はIEの中身をオペレーティングシステムに統合してきた。

 AeroXperienceでBryant Zadegan氏が説明している通り:「これ〔新しいIE8の除去オプション〕は、単に実際にInternet Explorerを動作させる実行ファイル(iexplore.exe)を取り除くだけにみえるが、最も声高に選択肢を主唱する人たちの多くが、機能的にIE8を取り除くオプションを求めているだけであることを考えると、Windowsの他部分を殺すことなくこれを実施できる唯一の方法なのかもしれない。」

 ある匿名希望のWindowsテスターが、「IE8を取り除く」新しいオプションは、主として体裁だけであると強調した。「(Windows)ExplorerとInternet Explorerは、両方とも類似し、関連し合ったアクションを執行するために、大量の共有ライブラリを使っている」ので、WindowsからIEを完全に取り除くことは現時点では不可能に近いということになると、同テスターは述べている。

 Windowsチームは、EUでOpera Softwareが提起した継続する反トラスト事件の結果として、Windows 7のリリース予定が逸脱する可能性を回避するために、「プランB」の準備を進めていると考えられている。OperaはMicrosoftのIEをWindowsとバンドルする方針が消費者の選択肢を狭めていると主張している。1月に欧州委員会は、同事件に関する「異議声明書」を発出し、Microsoftが有罪であると判断し、同社がEUにおいて何らかの是正措置を採るように命じる用意があることを示唆した。先月Mozillaはこの申し立てに加わり、Googleもこれに参加する権利を要請した。

 興味深いことにOpera関係者は、MicrosoftがWindowsからIEを取り除くことを義務付けるようには要求していない。むしろOpera幹部は、Microsoftが他ベンダーのブラウザをIEと共に配布するように義務付けられるべきだと主張している。しかしWindowsチームは、欧州委員会はMicrosoftがWindowsからIEを取り除くように要求する可能性があるとの想定に基づいて動いているようにみえる。MicrosoftはWindows 7をさらに分解して、そのような要求がWindows 7のリリース日程に悪影響を与える可能性を抑えているようだ。

 ITファンサイトのTechnologizerは最近、Windowsチームが依然としてWindows 7を今年第3四半期に提供するために前進しているが、もし欧州委員会が同社にWindowsからIEを取り除くように要求すれば、Windows 7のリリースを2010年1月まで遅らせる覚悟があると報じていた。(Microsoftはこれらのいずれの日程についてもコメントしていない。)

 筆者はMicrosoftに新しいAeroXPの報道とともに、Windows 7全般に関するプランBのシナリオについてもコメントを求めた。

アップデート(米国時間3月5日):Windowsチームは正式な「ノーコメント」を提示した。ある広報担当者は以下の声明を付け加えた:「Windows 7はまだ開発中であり、現在はベータの段階にある。同製品の最終的な機能に関して明かすべき新しい情報はない。」

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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