6: 自分を消耗させてしまう
私がコーチしているITマネージャの多くは、1年以上休暇を取っておらず、日常的に週70時間以上働いている。これは間違いであるだけでなく、破滅への方程式でもある。自分がいなければ仕事は回らないと思っている場合もあるだろう。しかし本当は、ITマネージャが消耗してしまっていては仕事は回らないのだ。消耗は、低い生産性につながり、最終的にはあきらめや不満につながる。自分自身、部下、自分の家族の願いを聞き入れ、少し休みを取ることだ。
7: バックアップソリューションのテストをしない
私は、コーチをしている新しいITマネージャに、彼らの仕事の中でもっとも重要なことの1つは、信頼できるバックアップを確保することだと常に言っている。ハードウェアの故障は避けられない。次善の策は耐障害措置を取ることだが、それも失敗したところを見たことがある。テープがあり、システムがうまく動いているように見えるからと言って、決してそれで大丈夫だと考えてはならない。必ず定期的にバックアップをテストすること。障害のテストを行い、システムを復旧できることを確認すること。
8: 助けを求めない
私は、自分一人で問題を解決しようとし、他の人に知らせたり、マニュアルを読むことさえしないマネージャや技術者が、手痛い失敗を犯すところを何度も見ている。これは、手痛い過ちだ。歯が立たない問題があれば、当然のこととして助けを求めることだ。ITマネジメントの成功とは、正しい答えを知っていることではない。正しい答えを探し出し、ソリューションをできる限り素早く実行し、できる限り効果的にコストを見積もることができることを言うのだ。必要なら、ためらわずに専門家を連れてくるべきだ。
9: 自己啓発に時間をかけない
この間違いには言い訳はできない。自己啓発は会社の責任ではなく、自分の責任だ。私は人材の成功の可能性をその人が読んだ最後の5冊の本と、出席したセミナーで計ることができる。すべてのITマネージャは、少なくとも1日30分は自己啓発の時間を取るべきだ。本当に成功する人材は、それ以上の時間を費やしており、1日2時間かそれ以上かけていることもある。一番使われる言い訳は、時間やお金が足らないというものだ。その解決策は、お金と時間の管理にある。
10: メンターやコーチを見つけていない
成功への近道は、同じ立場にいたことがある人物を探してその人を真似ることだ。苦痛、困難、失敗への近道は、すべてを一人だけでやることだ。管理職の立場にあるかどうかに関わらず、必ずメンターやコーチを持つべきだし、自分も誰かを指導しコーチすべきだ。コーチは、知恵や説明を授け、必要な時には重大なアドバイスをくれることで、自分一人の場合よりもより高みに立つのを助けてくれる。他の誰かにコーチをしたり指導したりすることは、自分も他の人を助けることになるが、それと同時に、他人に教えることによって、自分の考えを確固たるものにすることができる。
聞いたことがあるような話だっただろうか?
自分が1つ以上の過ちに陥っていることに気づいた人はいるだろうか。あるいは他に、自分や他のITマネージャが犯した間違いはあるだろうか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ