#8:Eclipse
「Eclipse」はJavaで記述された多言語対応のIDEであり、豊富なプラグインを用いた機能拡張が可能になっている。毎月100万ダウンロードを記録しているEclipseは、今日のソフトウェア開発における最有力ツールの1つである。事実、Eclipseはオープンソース開発におけるデファクトスタンダードとなっているのだ。Eclipseが持つ最大の強みはプラグイン機能にあると言ってもよいだろう。言語関係だけでも、58個ものプラグインが用意されているのである。もちろん、これらは実際に話されている自然言語ではなく、開発用のプログラミング言語である。また、リッチな環境に加えて、Eclipseには巨大なコミュニティが存在しており、トレーニングコースを提供している組織も数多くある(Eclipse Universityというものまである)。
#9:make
「make」は、プログラムにおいて再コンパイルが必要なパーツを自動的に判定することのできるLinuxユーティリティである。そして、再コンパイルの必要なパーツを判定した後、makeは再コンパイルに必要なコマンドを発行する。makeはアプリケーションをソースコードからインストールする際によく用いられるため、オープンソースアプリケーション開発者はmakeへの理解を深め、その使用方法に精通しておくべきである。ソースからインストールを行うアプリケーションの開発を行うのであれば、Makefileの作成方法は知っておくべきだろう。Makefileには、アプリケーションを構成するさまざまなファイルの依存関係が記述されており、各パーツを1つにまとめるためのステートメントが含まれている。あなたに何らかのアプリケーションをインストールした経験があるのであれば、「./configure; make; make install」はご存知のことだろう。
#10:Quanta Plus
「Quanta Plus」はKompoZerとよく似た、もう1つのHTML開発ツールである。Quanta PlusはWYSIWYGでの作業も、手作業でのコーディングもサポートしており、HTMLやXHTML、CSS、XML(そしてXMLベースの言語)、PHPに対応している。Quanta Plusの特徴として、入力時のタグ補完やプロジェクト管理、ライブプレビュー、PHPデバッガ、CVSのサポート、Subversionのサポート(プラグインによる)を挙げることができる。KompoZerがあまり技術に詳しくない人々を主なターゲットとしている一方、Quanta Plusは優れたWYSIWYGエディタを必要とする、技術面により詳しいユーザーをターゲットとしている。
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この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ