#3:ネットワークが安定している
Windows XPで時間のかかる(数分、あるいは1時間にも及ぶような)ファイル転送を行っている最中に、あともう少しのところで接続が途切れてしまったという経験はないだろうか?転送プロセスに何らかの理由で割り込みがかかった場合、XPではこういった状況が発生するのだ。しかし、Vistaではそうならないのである。Vistaの場合、転送の「再試行」や「無視」「キャンセル」を尋ねるメッセージが表示されるものの、転送が勝手に途切れるということにはならない。Vistaでこういった安定性のテストを行ってみたところ、システムの再起動後であっても、あるいは無線接続から有線接続に切り替えた後に再び無線接続に戻した後であっても、転送は無事に完了できたのである。
#4:インターフェースがより直感的である
Windowsのインターフェースは長きにわたってそれほど大きく変化しなかったため、ユーザーはある意味それに甘やかされてしまっている。そして、多くの人々がVistaのウインドウやメニュー、表示の設定が多すぎると不満を述べているのだ:「私が愛用していた右クリックメニューはどこにいってしまったのか?」といった具合だ。ほとんどのユーザーは、Vistaを1度使っただけで、インターフェースがあまりにも違うが故に気に入らないと言い出すのである。
実際、Vistaのインターフェースには数多くの新機能やオプションが盛り込まれている。そして嬉しいことに、あなたが気に入っている機能のほとんどには、今でも簡単にアクセスできる--ただし、それがどこにあるのかを知っていなければならない。例えば、Vistaではデスクトップ(アイコンではなく背景)を右クリックすると、「個人設定」オプションが表示される。これに対してXPでは「プロパティ」オプションが表示される。Vistaで「プロパティ」を表示させるには、アイコンを右クリックすることになるのである。これは、ちょっとした変更のように思えるだろうが、こういった変更によって、Vistaは初心者にとってより直感的に使用できるOSとなっているのだ。
ティップス:Vistaの「コントロールパネル」が気に入らないという場合には、「スタートメニュー」から[コントロールパネル]を選択し、[スタートメニュー]タブの[カスタマイズ]をクリックし、「コントロールパネル」の「メニューとして表示する」というオプションを選択すればよい。これにより、「コントロールパネル」のすべての項目がメニューとして一覧表示されるようになる。
#5:Aeroのメリット
よく耳にする不満として、Aeroの派手なエフェクトを挙げることもできるが、Aeroには優れたところもあるのだ。一例を挙げると、多くのユーザーはAltキー+Tabキーというショートカットを多用している。複数のアプリケーションが開いている場合、このショートカットを用いてウィンドウを切り替えることができるのである。その一方で、タスクバーのボタンをクリックするという操作を好む人もいる。
実はAeroでは、こういった際の操作感が改善されているのである。例えば複数のWord文書を開いている場合、Aeroではウィンドウのプレビューが可能であるため、目的の文書を簡単に選択することができるのだ。目的の文書にたどり着くまでに、複数のウィンドウをアクティブにしてみる必要がないのである。つまり、Aeroではウィンドウの切り替えが素早く行えるようになっているのである。