#6:情報をより見やすいかたちで見せてくれる
データベースというものは、データを大局的に把握できるかたちで表示してくれる。例えば、毎月の売上が200万ドルある企業のデータ処理を考えてみてほしい。この場合、データベースを活用することで、すべてを同時に見ても意味がないほどの膨大な数のレコードから、さまざまな市場別に従業員毎の集計を行うといったことが可能になる。Vistaもこれと同様のことを行い、全体的なエクスペリエンスを改善しているのである。
- Windowsキー+Eキーを押下して、Windowsエクスプローラを起動してみてほしい。Vistaでは、豊富な情報が整理されたかたちで提供されるということが判るはずだ。例えば、ハードドライブに関する情報が整理されたかたちで表示される。こういった情報がいつも必要になるとは限らないものの、ともかく表示されるのである。またVistaでは、OSがどのドライブにインストールされているのかや、どのドライブが共有されているのか、ドライブの使用率といった意味のある情報が豊富に、かつ判りやすいかたちで表示されるようになっているのである。
- ファイルの転送についても改善されている。Vista以前のWindowsでは、ファイル名が次々と猛スピードで(大容量のファイルであればのろのろと)表示されるとともに、転送にかかる残りの時間も表示される(この時間は、占い師の予言程度の正確さしかない)。これに対してVistaは、情報を整理することで、何が起こっているのかをより有用なかたちで表示するのである。また、[詳細]ボタンをクリックすると、まだ転送が完了していないファイルの数とサイズも表示される(残念なことに、転送にかかる残り時間の推定はまだ当てにならない)。さらに、転送時にファイルの重複に遭遇した場合、その種の競合が後いくつあるのかが表示されるようになっているため、それを確認したうえでそれらすべてのファイルに対する処理をまとめて指定することも可能になっている(「はい」「いいえ」「すべて上書き」という選択肢しか表示されない頃に比べると進歩している)。
#7:便利なサイドバー
Vistaに移行したのであれば、少し時間をとってサイドバーをカスタマイズしてほしい。例えば、CPU/メモリモニタを登録することで、システムに関する情報がリアルタイムで表示されるようになる。また、カレンダーや電卓も便利なツールと言えるだろう。通常は、こういったツールを非表示にしておくことで、アプリケーションのためにデスクトップのスペースを広く確保することができる。そして、必要になった時点でWindowsキー+スペースキーを押下し、表示させればよいのである。