カリフォルニア州マウンテンビュー発--Googleは米国時間4月7日、Googleのコンピュータインフラでソフトウェアを動かすクラウドサービス「Google App Engine」に、Javaサポートを追加することを発表した。
App Engineは現在、Pythonで書かれたアプリケーションのみをサポートしている。PythonはGoogleのエンジニアの間で人気の言語だが、一般的には広く使われている言語ではない。一方、Javaは企業のサーバソフトウェアでよく利用されており、JavaサポートはApp Engineでもっとも要求されている機能だった。
Googleの開発担当ディレクターを務めるGraham Spencer氏は、7日午後に開催されたGoogleの開発者向けイベントGoogle Campfire Oneで、「App EngineでのJavaサポートのアーリープレビューを紹介できることをうれしく思う」と述べた。App Engineはローンチから1年を迎えている。
Googleはこれ以外にも、App Engineに新機能を追加している。App Engineの技術リーダーを務めるKevin Gibbs氏は、毎週レポートを送信するといった特定の作業をユーザーがスケジュールできる「Cron」といわれる機能、App Engineで企業のファイアウォール内に格納されている機密データを利用する「Secure Data Connector」などを紹介した。このほかの新機能として、ギガバイト級のデータをApp Engineに移すことを容易にする大規模データインポートツールも加わっている。同機能は、Googleの「Bigtable」という情報保存技術を利用したものだ。
Javaサポートは現在テストモードとなっており、Googleはこの間、既存のJavaソフトウェア開発ツールやフレームワークとの互換性などの問題に対応するとGibbs氏は説明した。
「われわれが現時点でローンチするJavaサポートは、まだ完全なものではないと感じている」(Gibbs氏)
App Engineでは、「Java Virtual Machine(JVM)」のバージョン1.6の完全版が動作する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ