4.古典をベースに流行をふまえる
カジュアル服の職場のよいところは、退屈なビジネスの典型を捨て、現代的なスタイルを採用するチャンスがあるということだ。ただし、流行の服はそれ自体が問題となる。もし見かけを変えるのが頻繁すぎれば、自分が何者であるかを知らないように見えてしまう。「全身を流行で固めれば移り気過ぎ、全身を由緒ある古典で固めれば退屈過ぎる」と、Tolomei氏は言う。あなたの職場、年齢、地位に見合った、正しい妥協点を見つけることが大切だ。Tolomei氏は、古典を流行と組み合わせることを提案している。男性ならば、大胆なシャツとカジュアルな靴を身に着けるのもよいかもしれない。女性であれば、典型的な持ち服に、いくつかの流行のアクセサリーを加えるということに翻訳されるかもしれない。Idaという名前のBixler Groupの顧客を例に取ってみよう。彼女は堅苦しいスーツよりも、緩めの、かっちりしていない服を好んでいたが、その外見は彼女の権威を弱めていた。Hammell氏によれば、コンサルタントは、当たり障りのない色のものではなく、大胆な色の注文仕立ての服を勧めた他、彼女が「少し優雅な」眼鏡を探すのを助けたという。
Tolomei氏によれば、重要なことは、古くさく見えないことだ。「それによって、老けて見える上、さらに問題なことに、賞味期限が切れてしまっているように見えてしまう。周りの人は、あなたの考え方も服装と同じように古くさいものだと考えるだろう」(Tolomei氏)
5.スタイルを固めるために写真を活用する
着るものを通じて自分自身や自分の興味について表現したいと思う人が多い。しかし、多くのビジネス環境では、かなりカジュアルな所でさえ、自分の好きなローリングストーンズのTシャツやスクエアダンスの服を着るのは許されていない。ビジネスの場面で自分自身に忠実になるということは、そういうことではない。自分が何者であるかということだけではなく、何者になりたいか、何になりたいかということでもあるのだ。
Tolomei氏によれば、自分のビジネスカジュアルの持ち服に加えるべきものは、自分の特異性や奇抜さを示すものではなく、「自分を高める」ものだ。自分をどんな人物に見せるかという、明確なメンタルイメージを作るべきだという。Tolomei氏のやり方では、顧客に自分が好きな服装のイメージを、雑誌や服から切り抜かせたり、コピーさせたりする。これによって、物事は非常に明確になる。買い物に行く前に、どんな風に見せたいかを明らかにしておけば、自分のスタイルのゴールにたどり着くための時間も費用も節約することができる。自分のイメージを示すものを持って行き、店員に見せて「こういう線に沿ったものが欲しい」と言えばよい。ただし、一度買い物しまくったからと言って、Meril StreepやCary Grantのようになれるとは期待しないことだ。
そして、もし自分がMick Jaggerのファンであることを職場で表現したいのであれば、(Tシャツではなく)ローリングストーンズのカフリンクを検討した方がいい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ