ウェブアプリケーションをデスクトップアプリケーションとして利用できるようにするMozilla Labsの「Prism」が、バージョン1.0になった。Mozillaは米国時間5月8日、専用ウェブサイトを設けて「Prism 1.0」をリリースするとともに、開発者がウェブアプリケーションにPrism専用の機能を追加できるAPIのアップデート版を公開した。
Prism 1.0には、システムトレイのアイコンを通じた通知、アプリケーション固有の設定や自動更新など、便利な機能がいくつか加わった。「Firefox」と同じように、閲覧履歴のほかユーザーネームやパスワードといった個人情報も消去できるようになった。Prismで工夫されているのは、アプリケーションごとに情報を消去できる点で、1つのアプリケーションで個人情報を消去しても、Prismを介してアクセスした他のサイトには影響しない。
PrismがいずれFirefoxの標準機能として、同ブラウザの将来のバージョンに組み込まれるのはほぼ確実だろう。Firefoxと競合するGoogleの「Chrome」は、すでに同じような機能を備えており、あらゆるサイトをデスクトップで利用できる。ただし、タスクバーやバッジを使った通知などの機能はない。
追加情報として、Firefoxアドオン版の使い方を説明するビデオを下に掲載した。スタンドアロン版デスクトップアプリケーションの説明ビデオはこちらで閲覧できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ