日本CA、リカバリマネジメントの新製品群を発表

冨田秀継(編集部) 2009年05月11日 21時04分

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 日本CAは5月11日、リカバリマネジメントソリューションの新シリーズ「CA ARCserve r12.5」を発表した。

 データの重複を排除する機能を標準で提供するバックアップ製品「CA ARCserve Backup r12.5」と、レプリケーション製品「CA ARCserve Replication r12.5」およびその上位製品「CA ARCserve High Availability r12.5」が含まれる製品となる。

重複データの排除でITコストの削減を目指すCA ARCserve Backup

今井敏博氏 今井敏博氏

 CA ARCserve Backup r12.5の特徴は、重複データの排除(データ・デデュプリケーション)機能。従来の差分増分、あるいはSIS(Single Instance Storage)による「ファイル」単位でのバックアップとは異なり、「データ」単位で重複を排除する機能だ。

 データ・デデュプリケーションは標準機能として提供され、実装の際にはシステム変更の必要がない。また、インライン(処理中)でもポストプロセス(処理後)でも重複排除が可能であることも特徴となっている。

 日本CAでは、重複排除機能でより効率的にバックアップを取ることが可能になるため、オペレーションコストや管理コストの削減が可能であること、加えてストレージとディスクの使用量そのものが削減できると強調。こうした取り組みによって、結果的に電力使用量も削減できると語っている。

 また、CA ARCserve Backup r12.5では、仮想環境のサポートも拡充した。従来はVMware Consolidated BackupとWindows Server 2008 Hyper-Vでは異なる操作画面であったが、これを統一して操作性を向上させた。また、ファイルレベルでの容易なリストア、仮想マシンの簡単な復旧といった機能も新たに提供する。

 日本CA パートナー営業本部 ストレージ・ソリューション営業部 Backup Solution グループ マネージャーの今井敏博氏は、「(ITをめぐる)昨今の情勢においては、データ・デデュプリケーションと仮想環境対応の拡充が、ユーザーに最もメリットとして受け止められるのではないか」と語り、ITコストの全般的な削減が求められる環境下であっても、新製品によるコスト削減は可能であるとの見通しを示している。

さまざまな図形(データ)が集まって1つの固まり(ファイル)となっているが、これを重複排除すると5つの図形(データ)となる さまざまな図形(データ)が集まって1つの固まり(ファイル)となっているが、これを重複排除すると5つの図形(データ)となる

バックアップ製品と自動連携するレプリケーション製品

森正臣氏 森正臣氏

 CA ARCserve Replication r12.5と、CA ARCserve High Availability r12.5は、レプリケーション分野の新製品。上位版となるHigh Availabilityではレプリケーション機能に加え、自動スイッチオーバー、自動スイッチバック機能も提供する。

 両製品は本バージョンからCA ARCserve Backupとの自動連携が可能となる。これにより、本番サーバの変更がリアルタイムで転送されるレプリカサーバのデータを、自動的にバックアップできるようになった。日本CAでは、リストアの際は自動的にレプリケーションを停止させるため、人的ミスによる意図しない上書きの発生なども防げるとしている。

 また、サービスの稼働中に復旧テストを実施できる「アシュアードリカバリ」(無停止テスト)が標準で提供される。同社では同機能によって本番サービスの停止やテスト日程の調整、テスト時の障害発生リスクを解消できるとしている。

 そのほか、CA ARCserve Backupの操作性が移植され、インターフェースやマニュアル、オンラインヘルプ、イベント、メッセージなどが日本語化された。

 日本CA パートナー営業本部 ストレージ・ソリューション営業部 Replication Solution グループ コンサルタントの森正臣氏は、「(今回発表した3製品を)用途に合わせて選択できるのが、日本CAの競争力になっている」と語っている。

 日本CAが2008年に行った調査によれば、国内のIAサーバの有償バックアップソフト導入率は32.0%。バックアップとレプリケーションの複合ソリューションを用意することで、提案の幅を広げていきたい考えだ。

68%のユーザーには手頃なソリューションを提供

今野芳弘氏 今野芳弘氏

 日本CA パートナー営業本部 本部長の今野芳弘氏は、上記に挙げた導入率32.0%では更なるシェアの拡大を目指すとしつつ、残り68.0%のユーザーが有償バックアップソフトを利用していないことから、ここを「CAがリーチできなかったマーケット」と規定。レプリケーション製品と組み合わせることで、手頃なソリューションを提供していきたいと語っている。

 3製品の出荷開始日と価格は下記の通り。

  • CA ARCserve Backup:6月10日、15万円(税抜)から。
  • CA ARCserve Replication:7月1日、19万8000円(税抜)から。
  • CA ARCserve High Availability:7月1日、39万8000円(税抜)から。

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