クラウドアプリケーションVS.ローカルアプリケーション--グーグルとマイクロソフトの戦い - (page 2)

文:Robin Harris(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-05-13 08:00

手法

モデルの前提:

1日当たりの新規メール容量 100Mバイト
電子メールのローカルコピー なし
アーカイブ なし
1時間当たりのダウンタイムのコスト 500ドル
1Gバイト当たりのデータ損失のコスト 5000ドル
ネットワーク停止による影響 電子メール障害

オフィスアプリケーションの前提:

1日当たりの新規ドキュメント容量 50Mバイト
ドキュメントのローカルコピー なし
1時間当たりのダウンタイムのコスト 250ドル
1Gバイト当たりのデータ損失のコスト 3万ドル
ネットワーク停止による影響 アプリケーションが使えない

 ダウンタイムとデータ損失のコストは、クラウドアプリケーションとローカルアプリケーションを評価するうえで必要不可欠なものとなる。そして、Clarity APを使用することにより、こういったものの感度分析を簡単に実行することができるのだ。

結果

 この調査で取り扱っているテスト対象は次の4つである。それらは、(1)単一のネットワーク接続を用いたGoogle Apps、(2)可用性を追求する目的でデュアルネットワーク構成にしたGoogle Apps、(3)内部ディスクストレージを用いたMicrosoftのOfficeとExchange、(4)外部ストレージアレイを用いたMicrosoftのOfficeとExchangeである。

ソリューション 取得コスト 運用コスト 3年間のTCO
Google Apps 1300ドル 1万700ドル 3万3400ドル
Google Apps(デュアルネットワーク) 1300ドル 1万7400ドル 5万3500ドル
Microsoft製品(内部ディスク) 2万7500ドル 4万500ドル 14万8900ドル
Microsoft製品(外部アレイ) 6万9100ドル 4万6500ドル 20万8800ドル

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]