7: CrunchEee
CrunchEeeは、Crunchbang LinuxのEee PC専用エディションだ。Crunchbang Linuxは、Ubuntuからスピンオフしたもので、そのEee PC向けバージョンは、しゃれたOpenBoxデスクトップを備えている。CrunchEeeには、Firefox、VLC、Skype、Flash、その他多くの便利なアプリケーションが付属している。また、ユーザーはEee-controlと呼ばれる、Eee PC関連のあらゆるものをコントロールするアプリケーションを便利だと思うに違いない。Eeebuntuと同様に、CrunchEeeはArrayカーネルを使っている。そのため、このディストリビューションは、そのまますぐに、Eee PCで完璧に動く。このOSは、Puppy Linuxの軽さと、Eeebuntuの使いやすさを提供してくれる。
8: Slax
SlaxはSlackwareをベースにしており、独特の経験をさせてくれる。ダウンロードする前から、自分の使うディストリビューションをカスタマイズできるのだ。Build Slaxを使えば、自分にぴったりのSlaxを作るのに必要なものをなんでも追加することができる。SlaxはKDEデスクトップをベースにしており、実際にはフラッシュメモリドライブから起動するためのものとして作られているが、ネットブックに恒久的にインストールすることもできる。Slaxをディスクにインストールしようと判断したら、KDEメニューからSlax Installerを使用すればよい。
9: Debian
Debianは、ほとんどどんな目的に対しても、最適のディストリビューションの1つだ。安定しており、信頼性があり、安全で、インストールして利用できるパッケージも大変な数に上る(2万以上ある)。Debianはほとんどのネットブックにインストールできる。解像度の問題にぶつかる可能性もあるが、xorg.confを編集すれば解決する。ただ、無線を利用するには設定が必要なため、まずイーサネット接続で使い始めなくてはならない可能性が高い。無線の設定をするには、non-freeのバージョンのmadwifiドライバをインストールする必要がある。(ネットブックをイーサネットに接続した状態で)これを行うもっとも簡単な方法は、以下のようにmodule assistantをインストールすることだ。
apt-get update apt-get install module-assistant m-a prepare m-a auto-install madwifi
その後ネットブックを再起動すれば、無線LANがサポートされるはずだ。
10: Fedora
ネットブックでFedoraを使うのは、すばらしい経験になりうる--これはハードウェアによって違ってくる。Eee PC 70xシリーズでは、問題はない。Eee PC 9x/1000シリーズでは、一部問題がある。Acer Aspireでは、問題はない(ウェブカメラも使える)。ネットブックでFedoraを使うことの最大の問題の1つは、起動にかかる時間が長いことだ。これまで挙げてきたすべてのディストリビューションの中で、起動についてはFedoraが一番時間がかかるだろう。ただし、一度起動してしまえば、しっかりしたものだと感じるはずだ。
他の選択肢は
これらのディストリビューションすべてが完璧なわけではないが、これらはすべてネットブックの目的には役立つ。つまり、ネットワークに接続し、ネットワーク関係の仕事を処理するということだ。上記のどれかを試してみた人はいるだろうか。あるいは、リストに無いものを試した人もいるかもしれない。経験談を聞かせて欲しい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ