アマゾンのクラウドサービス、顧客の大容量データをHDDで荷受け

文:David Meyer(Special to CNET News) 翻訳校正:中村智恵子、高森郁哉 2009年05月25日 11時20分

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 Amazon.comのクラウドコンピューティング部門Amazon Web Services(AWS)は米国時間5月21日、ユーザーからデータを保存したハードディスクを物理的に発送してもらい、そのデータを同社のクラウド型ストレージサービス「Amazon S3」にアップロードする新しいサービスを発表した。

 このサービスの名称は「AWS Import/Export」で、現在はベータ版だ。AWSはブログの中で、「ハードディスクはインターネット接続が高速化するペースよりも速く大容量化している」と指摘し、データがリモートでホスティングされることを望むがテラバイトやペタバイト単位でのストレージが必要な顧客から、Import/Exportのようなサービスを頻繁に要望されていたと述べた。

 「容量が大きすぎて妥当な時間内に(Amazon S3のような)オフサイトストレージにアップロードできないデータ群を、今後は比較的容易に作成できるようになる」と、AWSの担当チームはブログに書いた。「現時点ではメディアファイルや企業のバックアップ、科学実験で収集したデータで利用でき、『AWS Public Data Sets』に使われる可能性もある。科学分野の顧客は定期的に、個別の実験からテラバイト単位のデータを作成している」

 1テラバイトのデータを1.5MbpsのT1ブロードバンド回線でアップロードするには80日以上かかる、とAWSのチームは指摘した。

 同チームによれば、限定版ベータサービスに申し込んだ顧客がデータをAWSに発送でき、AWSはこれをセキュリティの施された指定のS3バケットにロードしてから、ハードディスクを顧客に返送するという。「一度データがS3にロードされれば、顧客は『Amazon EC2』上でデータを処理でき、その結果をS3に戻したり、『Amazon SimpleDB』や『Amazon EBS』 に移すなど、好きな場所に保存できる」とAWSのチームは書いている。

 データのロードが終了すれば、ストレージデバイスはAmazonの負担で顧客に返送される。限定版ベータサービスの期間中、受け入れ可能なハードウェアのサイズと内容には条件が設けられている。デバイスにはUSB 2.0かeSATAのコネクタが必須で、FAT32、EXT2、EXT3またはNTFSファイルシステムでフォーマットされている必要がある。ドライブ重量は通常50ポンド(約23キロ)以下で8Uラックの範囲に収まる必要があるが、それ以上に大型で重量のあるデバイスに関しては「特別な取り決め」が交わされることもあるという。

 読み込み不可のファイルや5Gバイト以上のファイルは受け付けられない。暗号化されたファイルは受け付けてもらえるが、暗号化ファイルシステムはサポートされない。ブログの投稿によると、「この処理に関与する全スタッフは徹底的な身辺調査を受けている」という。

 AWS Import/Exportは現在米国でしか利用できないが、「近い将来に」欧州の施設でも荷受けが可能になる予定だ、とAWSのチームは述べた。

 「また、サービスの名称から想像できるだろうが、AWSから大容量データを発送することも計画している。できるだけ早く詳細な情報を案内する予定だ」とAWSのチームは書いている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

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