独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)と有限責任中間法人 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月22日、有限会社のアドシステムズが提供するウェブ会議室予約管理ソフト「Web会議室予約 フリー版 leger」にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
今回確認された脆弱性は、同ソフトの2008年06月04日版(Ver.1.6.3)とそれ以前に存在する。この脆弱性が悪用されると、悪意ある利用者によって細工されたウェブページをユーザーが読み込んだ場合、ユーザーのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。アドシステムズでは、この脆弱性を解消する最新版を公開しており、バージョンアップするよう呼びかけている。
JVNではこの脆弱性について、以下のように分析している。
- 攻撃経路:インターネット経由からの攻撃が可能(高)
- 認証レベル:匿名もしくは認証なしで攻撃が可能(高)
- 攻撃成立に必要なユーザーの関与:リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザー動作で攻撃される(中)
- 攻撃の難易度:専門的知識や運がなくとも攻撃可能(高)