#9:強化されたバックアップユーティリティ
バックアップユーティリティは、Windowsのこれまでのバージョンにも搭載されていたものの、Windows 7では大幅に強化されている。Vistaのバックアッププログラムはユーザーフレンドリーではあったものの、柔軟性については十分とは言えなかった。 Windows 7では、バックアップ対象の指定をより細かいレベルで行えるようになっているのである。
「バックアップと復元」アプレットは、コントロールパネルからでも、スタートメニューの検索ボックスに「バックアップ」と入力することでも起動することができる。ファイルのバックアップ先にはローカルのハードディスクやリムーバブルディスク、DVD、ネットワーク上の他のコンピュータを指定することができる(ネットワーク上のどこかにアクセスする際には資格情報が必要となる場合もある)。そして、バックアップ先を指定した後は、バックアップに含めるライブラリや個別のフォルダを選択することになる(図O)。
また、特定のフォルダをバックアップ対象から除外することも可能である。
#10:PowerShell V2
Windows PowerShell(図P)とは、コマンドレット(単一のタスクを実行するコマンド)とスクリプト(複数のステップからなる複雑なタスクを実行するためのコマンドレットの集合体)を使用可能にすることで、Windowsの管理者がタスクの自動化を容易に行えるよう支援する、コマンドライン形式のシェルインタフェース/スクリプティングツールである。
Windows XPやWindows Vistaでも、別途ダウンロードすればPowerShellを利用することができるものの、同ツールを最初から搭載しているOSはWindows 7が初めてである(なお、同ツールはWindows Server 2008 R2にもデフォルトでインストールされる予定となっている)。PowerShell V2には240にもおよぶコマンドレットが搭載されているだけではなく、リモートコンピュータ上のPowerShellスクリプトやコマンドレットを起動する機能といった新たなAPIや機能も搭載されている。PowerShellについての詳細はMicrosoftのサイトを参照してほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ