世界の半導体市場規模は4月、売り上げベースで前月比6.4%増の156億ドルとなった。これは良いのだが、一方で悪いニュースもある。米半導体工業会(SIA)によると、209億ドルであった前年同月の半導体売り上げと比較した場合、2009年4月の数字は25%の減少であるという。
SIAは以下の特徴を明らかにしている(声明)。
- 在庫状況が改善するにつれて、PC需要も予想以上に良くなっている。
- 2009年の年間PC売り上げは、当初予想された12%の落ち込みから、6%の落ち込みという予想に上方修正された。
- 携帯電話機の売り上げも当初の予想ほど悪くない。
- 携帯電話機およびPCは半導体売り上げのおよそ60%を占める。
これらを考え合わせても、企業IT支出の減少、消費者家電の先行き不透明感、そして自動車業界の大幅な赤字という状況下では半導体市場は低迷したままである。しかし、通常の季節的パターンが現れはじめており、半導体業界は少なくとも過去とは違う状況下なりの安定期に入ったようである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ