アドビ、クロスブラウザテストサービス「BrowserLab」の無償プレビュー版を公開

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:編集部

2009-06-03 15:18

 Adobe Systemsは米国時間6月2日、「BrowserLab」の無償プレビュー版を公開した。ウェブ開発者はこのサービスを利用して、自分が開発したウェブサイトが複数のウェブブラウザでどのように見えるのかをテストできる。

 BrowserLabはこれまで「Meer Meer」という開発コード名で呼ばれており、2008年にAdobeが開催した開発者向けカンファレンス「Adobe Max」で最初に披露された。仮想化技術を利用し、さまざまなOS上で動く「Firefox」「Internet Explorer」「Safari」でウェブサイトがどのように表示されるかをテストできる。BrowserLabを動かすには、「Adobe Flash 10」を搭載したMacもしくはWindowsが必要となる。

 AdobeのLea Hickman氏は声明で、「クロスブラウザテストは骨が折れるし時間がかかる作業であり、ウェブデザイナーにとって大きな課題となっている」と述べる。「Adobe BrowserLabにより、ウェブデザイナーは包括的なブラウザの互換性をせいぜい数分でテストできるシンプルなソリューションを得られる。これにより、ウェブデザイナーはより創造的なことに時間を割き、消費者が望むような強いインパクトを与えるウェブサイトを提供できるようになるだろう」(Hickman氏)。

 ウェブデザイナーは、2種類のウェブブラウザを横に並べて比較できるほか、「オニオンスキン」モードを利用して複数のウェブブラウザをオーバーレイ表示することもできる。

 Adobeによるとプレビュー版は無償だが、ある時点で有料にする計画だという。

 BrowserLabは「そのうち有料サービスに切り替えるが、まだその時期は発表していない」とAdobeの製品マネージャーScott Fegette氏は声明で述べた。さらに、「まずはプレビュー版をユーザーに届け、最高のユーザーエクスペリエンスを提供しているかを確認することにフォーカスしている」と続けている。

BrowserLab 1 BrowserLab
提供:Adobe
BrowserLab 2 「オニオンスキン」モード
提供:Adobe

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]