よく帰国子女の人の電話対応を聞いて自信をなくし、「自分は英語ができないし、言葉が不自由なためにぶっきらぼうな印象を与えていないだろうか?」と悩んでいる人がいますが、いくら英語がうまくて余計なおしゃべりができても、きちんと「確認すべきこと」がおさえられていない限り、評価はシビアです。言い換えれば、ここであげた確認すべきこと、つまり相手が期待することに適切に対応できれば、あなたの評価は一見うまくコミュニケーションしているように見える帰国子女よりはるかに高くなるのです。自信を持って対応して下さい。
実際に英語でどう言うの?
それでは、どういう表現で「確認すべきこと」に対応するのかマスターしてみましょう。
電話があった日付と時間を確認
まず電話の日付と時間は、電話があったらすぐにメモをする癖をつけまましょう。特に時間は重要になる場合があるので、さっとメモすることです。そのためにも常に時計を見えやすい位置に置いておくといいですね。
電話をかけてきた人の名前を確認
電話してきた人の名前を確認する時の表現は、そのまま覚えてしまいましょう。簡単だからといってなめないで、反射神経的に口から出てくるように何度も練習しておくのです。
- Excuse me? May I ask your name? (すいませんが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?)
「Excuse me?」は、わざわざ言わなくてもいい場合もありますが、しゃべりまくる相手を途中で止める時には最適の言葉です。とりあえず「Excuse me」と言って、相手を聞く姿勢にさせましょう。
そして、名前を聞いても書き取れない場合は次の言葉です。
- Could you spell your name, please? (お名前のつづりをお願いします)
もし「Could you please〜」なんて慣れなくてとっさに出てこない場合は、「Spell your name, please?」でも大丈夫。文章としてはそれほど丁寧な表現でなくても、話すときに優しく言えば失礼にはなりません。
誰と話したいのかを確認
電話の相手は最初に「〜さんをお願いします」と言うと思いますが、メモを取り忘れたり、聞き取れなかったり、誰かを確認する前に相手が話し始めてしまったら、まずは先ほどの「Excuse me?」で相手の気を引き、次のように切り出します。
- Who would you like to speak to? (誰におつなぎすればよろしいでしょうか?)
難しい表現に聞こえるかもしれませんが、このまま覚えてしまいましょう。