興和は、企業および一般向けのトレーニング情報ポータルサイト「ナレッジ コーワ」を開設した。
「ナレッジ コーワ」では、ITベンダーが展開する各種教育プログラムをサイト内で紹介するとともに、予約代行や割引価格での販売を行う。第一弾として、ERPパッケージ分野で需要が高い「SAPトレーニングコース」を定価の3%割引で提供する。
ナレッジ コーワでの提供コースは、SAPジャパントレーニングセンターで提供している「スタンダードコース」「SAPソリューションアカデミー」の各コースのほか、これらをインターネット経由で学習できるeラーニングサービス「SAPオンラインレクチャー」および「認定試験」となる。スタンダードコースは、レベル1〜3に区分され、ニーズに応じたコース選択が可能。また、SAPソリューションアカデミーは、SAP認定コンサルタントを短期集中的に育成するためのコースで、認定試験の範囲を網羅する。
同ポータルでのSAPトレーニングコースの提供により、企業向けのボリュームディスカウントだけでなく、少数購入においても受講者がコストメリットを受けられるとする。一括申込の場合には、さらに割引率の高いバリュープログラムも提供可能という。
興和の主力事業は、医薬品・ヘルスケア商品の開発・販売だが、これまでも企業や教育機関向けにオンライン学習サービスの販売を行ってきた実績があり、今回の「ナレッジコーワ」の開設により、教育事業に本格参入するとしている。
また、「ナレッジ コーワ」では、2009年8月より会員向けサービスの提供を予定しており、将来的には、個人の受講履歴を元にしたスキルマップの作成や企業向け各種資料の作成サービスなどを提供することで、企業内で必要となる資格取得やITスキル教育履歴を中心とした、人材育成管理を支援していくという。