イタいのは「自分」を分かってない自分--客観的に自分を知る方法

梅田正隆(ロビンソン) 2009年06月05日 14時56分

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 前回(戦略だらけの世の中だけど−そもそも「戦略」って何だっけ?)、戦略という言葉の意味について考えてみた。もともと高度な作戦計画を意味する戦争用語として用いられ、政治や経済などにも転用されるようになった言葉だ。

子曰く、己を知らざれば戦う毎に必ず殆うし

 中国春秋時代後期(紀元前5世紀頃)に活躍した兵家、孫武が著した有名な兵法書「孫子」。その思想性の深さは、時代を超えて21世紀のビジネスパーソンを引きつけている。冒頭の「彼を知り己を知れば……」はよく知られた名文句だ。

 謀攻篇には、「百戦百勝は善の善なる者にあらざるなり 戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」とある。常に勝ち続けるのは最善ではなく、戦わずに敵軍を屈服させることが最善である、という意味のようだ。敵軍を破るより、その勢力を完全に保ったまま勝つ方が最善の策と説く。なんだかカッコイイではないか。

 「彼を知り己を知らば」の句は「謀攻篇」の最後に出現する。この篇は次のような句が続いて終わっている。

孫子 「孫子」謀攻篇より

 意味はこうなる。

 「相手を知り、自分を知っていれば、何度戦っても危険はない。相手のことを知らないが、自分のことを知っていれば、勝ったり負けたりで優劣なし。相手を知らず、しかも自分を知らなければ、戦うたびに必ず危機に瀕する」

 このように通して読むと、どちらかと言えば、「百戦して殆うくない方策」を教えているというよりも、「自分を知ることの大切さ」を説いているように感じる。自分のことさえきちんと知っていれば、なんとか相手と互角に戦うことはできるぞ、と。

 実際、私たちは「自分自身のこと」をどれだけ分かっているだろうか。

どうやって「己を知る」の?

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