プライベートクラウド、SOA、BPMの導入--ふたつの道筋を示すSoftware AG - (page 3)

大川淳 撮影:中村浩二

2009-06-09 01:05

 冨田:SOA、BPMの導入にあたってはトップとボトム、どこから着手していけばいいとお考えですか?

 木村:特にどこからというのではなく、まずはプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)を設置することから始めると良いのではないでしょうか。情報システム部門の担当者と現場の業務担当者の双方から要員を選抜し、業務改革とその前段となる方法論を全体の戦略と結びつけながら学ぶことから始めると良いでしょう。

 ITによる業務改革は会社全体の戦略に適合していなければなりません。たとえば、価格で勝負するのが基本戦略だという場合、ITの活用でコスト削減ができ、その分だけ安い製品を出せるとしたら、それでやろうということになります。

 そのような取り組みは、BPM、SOAへの理解がないと進みません。SOAは業務の塊を抽象化することができ、エンドユーザーはITに習熟していなくても、ツールによって状況を「絵」でみて理解することができます。ITが実際の業務とリンクできるのです。

 冨田:全体の方向性を決めた後でPDCAサイクルをうまく回していくコツは何でしょうか

木村礼壮氏 木村礼壮氏

 木村:2つあると思います。まず、プロジェクト自体をいくつかのフェーズに分けて、スモールスタートでいくことです。3カ月程度でフェーズ1を終わらせ、課題を洗い出し、その改善を含め次のフェーズ2で取り組むのです。

 問題なのは、プロジェクト開始後に色々と変更要求が増えてくることです。そこでフェーズを分けて、今回はここまで、と作業を明確にして、変更の要求があれば次のフェーズでやることにする。新しい要求が全体の戦略に対してどのくらい影響があるのかを評価し、フェーズ2に移るわけです。

 そして、1と2を踏まえ、3で総合的な改善をするという流れになります。

 もう1つの方法は、一度定義したサービスのフローをモニタリングすることです。今どんな問題が起こっていて、将来問題が起こらないのかどうかを分析できることが重要だと考えています。

 これらは当社のBPM製品にKPIを設定するだけで簡単にできます。たとえば、トランザクションの数、種類、処理に要する時間など、リアルタイムで可視化できます。それらを数値化し、グラフなどの形式で表すことも可能になります。歩留まり、ボトルネック、売上、在庫の変動、原価など、どんな単位で分析するかを設定することができ、実際のニーズに適合した情報分析を行うことができるのです。

 これができるかどうかは大きな差となります。ここでわかったことを継続的改善のため、フェーズごとの取り組みに反映させていくわけです。

危機の兆候を捉え、問題発生を防ぐ「webMethods Product Suite」

 冨田:ここからは、製品についてのお話をお聞きします。BPMの基盤となるのが「webMethods Suite」ですね。

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