サムドライブWindows=「StartKey」か?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-06-29 09:18

 Microsoftがサムドライブで「Windows 7」配信を検討中というNews.comのIna Fried氏のブログを読んでいると、どうしてもMicrosoftの「StartKey」プロジェクトを思い出してしまう。

 MicrosoftのStartKeyプロジェクトについては、2008年3月にこのブログで紹介した。私の情報筋は当時、このプロジェクトを「スティック上のWindowsコンパニオン」と表現した。以下が、当時のブログからの引用だ。

 Microsoftは、USBフラッシュドライブに「Windowsコンパニオン」を搭載するという新しいプロジェクト「StartKey」を進めている。これにより、ユーザーはWindowsや「Windows Live」設定を持ち歩くことができる。

 StartKeyはUSBドライブに限定されるものではない。SDメモリカードなど、他のフラッシュベースの記憶装置でも動く予定だ。Microsoftはこれらのインテリジェントなストレージ端末を、開発国と途上国の両ユーザー向けの「コンピュータコンパニオン」にしようとしている。匿名を条件に語ってくれた情報筋によると、今年末までに提供(少なくともベータ)の予定という。

 StartKeyは、Microsoftが2007年5月にSanDiskと結んだ提携に起源をさかのぼる。Microsoftは当時、SanDiskフラッシュドライブが搭載する「U3 Smart Technology」を置き換えるソフトウェア(名称は明記していない)を提供すると発表していた。U3技術を利用するユーザーは、ファイル、アプリケーション、関連設定をUSBに格納できる。

 結局、私が知っている限り、MicrosoftはStartKeyのベータをリリースしなかった。だが、ひょっとするとMicrosoftは、ネットブック低価格の小型ノートPCユーザー向けに、この技術をWindows 7配信で使えるのかどうか、使えるとすればどのように使えるのかを考えているのかもしれない。

 読者の皆さんは、MicrosoftはWindows 7(特にStarter Edition)をサムドライブで提供すると思いますか?それとも、Windows 7コンパニオン端末でポータブルなStartKeyを提供すると思いますか?この2つのプロジェクトは何らかの関係があると思いますか?

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]