俳優経験者が指南する「人前で上手く話すためのティップス10選」

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子 2009年07月01日 08時00分

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 人前で話すことを考えただけでも冷や汗が出るというあなたに朗報である:大衆を前にしてもよどみなく堂々と話せるようになる、緊張を和らげるための簡単なテクニックがいくつかあるのだ。本記事では、役者としての長い経験を持つ筆者が自ら実証したこういったテクニックを紹介する。

 ビジネスの世界においては、効果的な話術が必須である。インタビューの場であれ、上司に昇給(あるいは予算の増額)を願い出る時であれ、製品を入札者や潜在顧客に売り込む場合であれ、クライアントと話す時であれ、プレゼンテーションを行う場合であれ、大規模なネットワークのアップグレードに必要となる作業担当者を招集する場合であれ、人前で話す際にはできる限りうまく話す必要があるのだ。ただ困ったことに、たいていの学校では、人前で上手に話すための方法というものをちゃんと教えてくれないのである。そこで本記事の出番となるわけだ。

 読者の方はご存知ないかもしれないが、筆者は長年に渡って俳優の仕事をしていた。ブロードウェイの舞台にも立ったことがあるし、映画(大した役ではなかったが)にも何本か出演したことがある。舞台経験は数知れず、複数の大学で演劇についての講座を持っていたこともあるのだ。このため、話すということについては一家言を持っている。また、大衆の前で(あるいは採用面接の場で)話すことを悪夢だと感じている人たちが、臆することなく話せるようになる方法についても心得ているつもりである。本記事では、こういった人たちにとっての悪夢を良い夢に変えるための簡単な方法を10個紹介する。

#1:しっかり準備しておく

 話すことはしっかりと頭に入れておく必要がある。と言っても、単に言葉や事実を丸暗記すればよいという意味ではない。その内容もしっかりと理解しておくのである。スピーチなどの途中で話がそれてしまうという状況にならないとも限らないのだ。マーフィーの法則によれば、そういったことは必ず起こるのである。そして起こってしまった場合、話の内容を理解しているに越したことはないのである。こういった時には、俳優の使うちょっとしたテクニックが役立つのだ。

 長い原稿を暗記する場合、いくつかの部分に分割して憶えていくのが一番良い方法である。しかし、ただ分割すればよいというわけではない。関連しているものごとが1つの塊になるように分割するべきなのだ。ここで、あなたの会社に対してオープンソースソフトウェアの導入を促すプレゼンテーションを行うことになったと考えてほしい。その場合には例えば、話す内容を大きく5つに分けることができるだろう。それらは、オープンソースの紹介とコストの削減、セキュリティ、信頼性、使いやすさだ。これら5つの塊のそれぞれには、憶えておかなければならないさまざまな情報があることだろう。しかし、こういった塊の名前を忘れてはならないのである。そうすることで、途中で話がそれて立ち往生してしまったとしても、少なくともどの塊の話をしていたのかは押さえることができるはずだ。そして、その塊に含まれている情報をしっかり理解できているのであれば、話を元に戻すことができるのである。

 筆者はこれを実践することにより、舞台の上で幾度も救われている。場面の主旨を理解しておけば、台詞を忘れたとしても、その場面の流れが掴めているため、何とか持ち直すことができるのである。逆に、場面の流れがまったく掴めていなければ、持ち直すことなど絶対にできないだろう。スピーチについても同じことが言えるのである。長いスピーチを分割せずに丸ごと暗記した場合、いったん進路を見失うと、情報の大海を漂流する羽目になってしまうのである。これに対して、分割した塊の1つで進路を見失った場合、漂流することになるのは大海ではなく、岸の見える湖となるため、助かる可能性はずっと高くなるのだ。話す内容をしっかりと理解するようにしよう!

#2:予行演習の時からゆっくり話すよう心がける

 気付いていない人も多いだろうが、緊張することで人前での話し方は大きく変わってしまうのである。つまり、緊張するとほとんどすべての人は普段よりも早口でしゃべってしまうのだ。これにより、内容を理解してもらえなくなるだけでなく、緊張していると思われてしまう(シャツが汗だくになっているのでは?あらまぁ!)のである。こういった羽目に陥らないように、予行演習の時から普段よりもゆっくり話すように心がけてほしい。と言っても、ものすご〜〜〜く、ゆっく〜〜〜り、は〜〜な〜〜す〜〜という意味ではない。予行演習の際には、肩の力を抜き、リラックスして話すことを心がけるようにすべきだと言っているのだ。そうすることで、本番で緊張した場合でも普段通りのスピードで話せるようになるはずである。

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