フォトレポート:身動きとれなくなって2カ月--火星探査機「Spirit」、救出なるか - 6/7

CNET News.com Staff

2009-07-06 10:54

 ソーラーコレクタからエネルギーを集める火星探査車の「Spirit」。Spiritは今も身動きのとれない状態で、地球にいるエンジニアが救出を試みている。  Spiritは5月、「Home Plate」と呼ばれる岩の多い地表の西部にある「Troy」という場所で、柔らかい土の中にはまって、動けなくなった。これは不幸な事故だったが、Spiritのそれまでの働きは期待を上回るものだった。Spiritは米国時間2004年1月4日に火星に着陸し、火星の地表の地質学調査を開始した。このミッションの期間は当初、90ソルの予定だった(ソルは火星の1日で24時間40分に相当)。  Spiritは、科学者たちの当初の計画よりもはるかに長い期間、火星で働き、火星の土壌の広範な分析を行ってきた。  火星探査ミッションの1871ソル目(2009年4月8日)、Spiritは南東の方向を向いて、俗に「Von Braun」と呼ばれる地平線上の小さな丘を見ている。
 Spiritのソーラーパネルの上には埃が堆積していたが、それは珍しい突風によって吹き飛ばされた。Spiritは依然として身動きがとれない状態だが、パネルが数年かけて集めたのよりも多くのエネルギーを蓄積している。従って、チームは、カメラを天空に向けて、天体観測を行うことに決めた。これは6月22日(火星滞在1943ソル目)に撮影された夜空の画像。ここに写っているものの大部分は恒星ではなく、単なるホットピクセルである。左側の明るい線状の光はカノープスだ。

 Spiritのソーラーパネルの上には埃が堆積していたが、それは珍しい突風によって吹き飛ばされた。Spiritは依然として身動きがとれない状態だが、パネルが数年かけて集めたのよりも多くのエネルギーを蓄積している。従って、チームは、カメラを天空に向けて、天体観測を行うことに決めた。これは6月22日(火星滞在1943ソル目)に撮影された夜空の画像。ここに写っているものの大部分は恒星ではなく、単なるホットピクセルである。左側の明るい線状の光はカノープスだ。

提供:NASA/JPL/USGS

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