みなさんこんにちは! マイ・カウンセラーの田代です。物事を冷静に考えれば、不安や悩みの解決方法が見えてきます。このコラムのテーマは、そんな不安や悩みを自己解決するためのメンタルテクニック。しかし、そもそもそのような不安や悩みは、どこからわき起こってくるのでしょうか? 特に「不安」に着目してみれば、多くの場合、先が見えないことから生じているのです。この先どうなるのかわからないから不安になる――この気持ち、よくわかります。では、この不安をなくすためにはどうすればいいのか? 今回は、このことについてお話ししましょう。
未来のことは誰もわからない
この先、自分はどうなるのか? これは、万人共通してわからないことです。予言はできても、すべてが予言どおりになるかというとそうではありません。たとえ予言者が確約しても、それは人間の脳から出てきた妄想の一種です。その通りになれば予言は当たったことになりますし、はずれてしまえば当たらなかっただけのこと。歴史上、これまでに数々の予言者が現れたようですが、当たる確率など実際にはわかりません。
つまり、誰も未来のことは予言できないのです。ですから、「未来のことがわからない」と不安になることが、どれだけ非生産的なことなのかもおわかりかと思います。
では、どうするか?
例えば、自分で「今日は、来週のプレゼンのために資料を作成する」と予言するとしましょう。その後、資料を作ります。これで予言は当たりましたね(笑)。その後、ランチにパスタを食べると予言してパスタを食べに行けば、もちろんそれも当たります。とても単純なお話しをしましたが、このように自分で変えられる未来については、不安なく受け入れられます。自分がやるかどうかだけですから。
では本当の不安とはなんでしょうか?
「来週のプレゼンがうまくいくかどうか不安だ」という気持ちが芽生えるとします。このように考えると、一気に不安感が襲ってきます。うまくいかなかったらどうしよう、クライアントの反応がよくなかったらどうしよう、という不安ですね。このような場合、不安に思っても思わなくても、来週のプレゼンはやってきますし、あなたがプレゼンをしなければならない事実は変わりません。とすると、この不安感はとても非生産的な感情だということはわかると思います。